2003年2月14日起春。
ごちそうの用意ができました。

冬のあいだよおく眠った植物の種子が、この時期むっくり起きだすように、
高山なおみの単行本「高山なおみの料理」、つひに旬刊。

[本のある風景]

[生成りの表情]
「素材が1番えらい」という高山の思いを表紙にしました。
静かで力強く、だれの暮らしのどんな家具とも溶け合います。

[目で味わう]
料理のおいしさは見ることから始まります。
日本でたったひとりの料理スタイリスト高橋みどりが、気配という魔法のクロスを敷き、雄大な風景写真を得意とする大判カメラの鉄人齋藤圭吾が、山脈に向けると同じ眼差しで高山の料理を塩の一粒までを、写し取りました。

[下手でもいいから作って欲しい]
どんなひとにも実際に料理を作ってもらえるよう、レシピの文章を見直しわかりやすくしました。また、情感の線を引く挿画家の川原真由美が料理の現場に自ら立ち合い、料理の手順を絵解きして本に可憐な花を添えました。

[おいしいを伝えたい]
料理はけして難しいものじゃない。どんなにか楽しいことか。
思いの丈を高山が短文にしたため、ささやかな香草としました。

[料理することに真っ直ぐな本]
ブック・アートの鬼、ゴリゴリ立花文穂が本の内容にも深く立ち入り、余計な装飾や形容を一切許さないという贅を尽くして、大真面目な料理の本となりました。
料理するということを、高山の思いを1冊の美しい本に収めるために、立花は最後まで印刷所に原稿を渡しませんでした。


[目次より]
すり鉢であたる
モンゴルだれ
スイートチリソース
ごまみそマヨネーズ
タプナード
大豆とクリームチーズのディップ
黒豆とブルーチーズのディップ
ごまバター
塩だらのペースト
北欧風ポテトのお焼き
ピーナッツミルク
きゅうりのごまあえ
ごはんの揚げ団子

粉をねる
丸パン
プレーン食パン
アイスボックスクッキー
ぎょうざの皮

鍋でコトコト煮る
鶏ガラスープ
塩豚
黒豆のゆで方
大豆のゆで方
りんごとしょうがのジャム
ジャマイカン・ジンジャー・シロップ
和風ハーブティー
ほか、読み物数編


[仕様]
書名:高山なおみの料理
著者:高山なおみ
出版社:メディアファクトリー
定価:本体1600円(税別)
大きさ:A4変形、134ページ
発売:2003年2月14日
記号:ISBN4-8401-0710-6


*当ページの画文責はふくう食堂にあります。

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