「食事は、こうやって確かに血や肉になる。
まるで言葉のように」 よしもとばなな(帯文より)
高山なおみが三十代の頃さまよったデイドリーム。せつなく痛い濃厚エッセイ集。ロッキング・オン刊単行本、待望の文庫化。
「ヒトの形になる前の、というか、ヒトという服を着る前の体。骨でもないし筋肉でも内臓でもないもの。何かふぬふぬとした原始的な粒みたい なもので、多分ばあさんになっても、死んで体がなくなっても、私の中 からなくならないもの。この本を書いていた時期、きっと私はそのふぬふぬが何なのか、そればかりを探っていたような気がするのです。」
(文庫版あとがきより)
帯文は、前回より引き続いてよしもとばななさんの「殺し文句」をいただきました。
高山なおみのトランス・フレンド、クラムボンの原田郁子さんから(感覚)解説(詩?)をいただきました。
カラー口絵のカメラマンは日置武晴さん。スタイリングは高橋みどりさん。
挿絵は白川千尋さん、ブックデザインは山本知香子さん。
雑誌「CUT」にて1996年11月号から2001年1月号まで連載していたコラムとレシピを一冊の本にまとめたものです。