2003年7月中

●2003年7月20日(日)ぼんやりした晴れ、蒸し暑い

3組の教室。
徳島が実家の生徒さんがスダチの話をしていたのがおもしろかった。
何にでもしぼるんだって。
給食の焼き魚にも小さく切ったのがついてくるし、漬物やお浸しや刺し身はもちろん、味噌汁に絞る人もいるという。
料理研究家がふと思いついてやるんではなく、地元の人々がふつうの暮しの中で、スダチのいろいろな使い方を楽しんでいるのって、いいなーと思う。
私は子供の時に、南瓜の煮物にマヨネーズをつけて食べていました。
それは洋風の味がすると言って、兄が発明したんですけど、その組みあわせってほんとにバッチリだし、懐かしい味なので今でもやっている。
今回の本にそれをのせましたが、私はそういうことをやりたいなと思う。
自分が育ってきた環境や、家族のことなど、料理にはとても関係していることなので。
明日のサイン会の時に来てくだすった方々にあげるクッキーを、教室が終わってから焼き始めたんですけど(生地はすでに私が作っておいた)、皆に手伝ってもらっちゃいました。
包装紙を切ったり、クッキーのトッピングをやってもらったり。
今夜ひとりでやろうと思っていたので、すごく助かった。
おかげで昼寝ができました。
遠くから、盆踊りの音楽が聞こえてきながらの昼寝。
東京音頭ともう1曲知らないやつが、何度も何度もかかっている。
まだ薄明るいのに、皆踊っているのかなーと思いながらうとうとする幸せだ。
夜ごはんは、ざるうどん、甘鯛のひと塩、小松菜お浸し、れんこんのフライパン焼き。
スイセイが昨日から、明日の天気予報を何度となく教えに来る。
なんでかと思っていたら、明日のサイン会の天気を気にしてくれているのだった。
何時に出るん?とか、オレは何時かの?とか、私よりスイセイの方がいそいそとしている様子。

●2003年7月19日(土)曇り、湿気多し

1時から打ちあわせ。8月末の撮影分だ。
まだメニューは決まらないが、さっさかと終わった。
その後、机まわりの事務みたいな仕事をコツコツとやる。
こういうの私はとても苦手なので、スイセイに任せることを、最近よく相談しています。そのうちオフィスを作ろうと思っているんです。自宅でだけど。
沖縄行きのチケットを確認していたら、那覇から石垣までの乗り継ぎチケットを買い忘れていることに気がついた。
この間、チケット屋のおにいさんが、「何時何分○○行き、帰りは何時何分○○行き」と、目の前で最終確認してくれたのに、数字に弱い私は、まったく頭に入ってこなくて、けっきょく何も聞いていなかったのだ。
ああいう窓口のおにいさんの声って、感情がないので、何も届かない気がする。
不注意な私がもちろん悪いのだけど・・。
っていうか、私ってアタマ悪すぎ。
大急ぎで自転車をこいで、チケット屋さんに駆け込む。
もしもとれなかったら、船で行こう。それもまたいいかもしんない。船に乗れってことかもしれないなー。なんて思いながら待っていたら、ぎりぎりセーフで1席だけとれました。しかも格安航空券だ。
よかったような、船に乗りたかったような宙ぶらりんな気持ち。
帰りにおいしい魚屋さんでイサキの刺し身を造ってもらう。いかゲソ、甘鯛の甘塩、わかめ、しじみも買う。
「イサキのお刺し身、シリコシリコしておいしいよー」と、よーのところでまゆ毛が下がる、いつものにっこりおにいさんだ。
その時私は、心が洗われるようになった。
自転車をこぎながら、ニコニコで帰ってきました。
「イサキーッ、イサキーッ、今夜はイサキだよぉー」と、心の中で思いながら。
帰ってからも事務仕事の続き。
そしてこんどの撮影のレシピ書きを、がんばってやってしまう。
夜ごはんは、イサキの刺し身、大根といかゲソの煮物、かぶときゅうりの浅漬け、しじみの赤だし、玄米。
イサキは、ほんとうにシリコシリコしておいしかった。そして美しかった。
玄米の虫は全滅したようだ。
虫よけに赤唐辛子を何本も入れたからかも。このやり方はお米屋さんに教わった。

●2003年7月18日(金)雨がちの曇り

今日は休みと決めて、ずっとだらだらしていた。
きっかけは、朝「リトルモア」が送られてきたからだ。
この間本屋で見かけて気になっていた。黒い表紙の「戦争と平和」という特集。
買わなくてよかったと思いながら、布団の中でずっとだらだら読む。
いしいしんじさんのずらし方が、私はいつも好き。
続いて、銀色さんの「つれづれノート」を読みふける。
しおりちゃんも言っていたが、今回のはすごく読みでがある。
分厚いし、字がいっぱいで嬉しい。
食べても食べてもあまり減らないお菓子のよう。
しかもこのお菓子はほどよくおいしい。
銀色さんにも、毎回感心する。バイタリティーみたいなものに。
なんというかこの人って、何があっても減らない人だ。
銀色さんって、自分にまっこうから立ち向かう。
とくに自分の好きなこと、やりたいこと、自由というものについて、無意識のレベルまでもぐって実現してゆく、ど根性を感じる。
昼ごはんにカレーライス(中村屋のビーフカレー。レトルトの中でいちばんおいしいと思う。最近かなり気に入って、いつもカゴに入っている)を食べ、また続きを読んでいたら、バタッと寝てしまった。
けっきょく夜の8時までスヤスヤと眠る。
私は、たまにこういうことをしないとだめになる。
だらだらと夢をみながら考えたりってことを。
「餃子を作るよ」と昼間スイセイに約束していたので、私はまったく腹が減らないが作る。れんこんとニラとひき肉の、普通の餃子だ。
焼き方もバッチリでおいしいのができたが、私は4個しか食べなかった。
かぶの葉炒め、しいたけと卵のスープ、玄米、かぶときゅうりの浅漬け。
食後に、朝ちゃんのスイカをおいしく食べる。
夜中に小腹が減り、玄米にゆかりをかけて茶わん1杯食べてしまった。

●2003年7月17日(木)曇りときどき晴れ、涼しい

根菜ものの撮影。
アシスタントのユミちゃんも、ちょっと会わない間にがぜん妊婦らしくなってきた。
10月14日が予定日だそうだが、すでに腹が突きだしていた。
すごいなー、胎児ってどんどん育ってゆくのだ。
それにしても、クウクウの娘たちはどんどん妊娠してゆく。すでに4人・・。
同級生の子供たちがどんどん増えてゆく楽しみさよ。
それを思うと私は、すっかりおばちゃんのような気持ちだ。
そういえばこの間しおりちゃんが言っていたが、臨月に入ってからとても頭がぼーっとしているそうだ。何かひとつのことについて考え続けるってことができないんだって。不安になっても、その不安な気持ちは続かないんだそうだ。
「そういうふうにできているのかも」と言っていた。
なんかそれって興味深い。
撮影が終わって7時から打ちあわせ。
みどりちゃんにひさびさに会う。
時々メールしているのでだいたい近況は知っているが、会うと「会いたかったのだ、この人にマジで」という気持ちにいつもなる。
打ちあわせが終わってから、撮影の残りの根菜スープ煮など出して、ビールを飲む。
みどりちゃんがすごくおいしがってくれるので、らっきょう漬けやら梅酒の梅の赤じそ漬けなど、次々出す私だった。
みどりちゃんと、仕事がらみのいろいろな話をする。
どんなに忙しくなっても、やっぱりみどりちゃんて芯のところがぶれていない。
釈然としたみどり流のやり方は、いつも私のお手本だ。
10時くらいにみどりちゃんを送った帰り道、図書館の広場にやぐらが組んであるのを発見。こんどの土日に盆踊りがあるらしい。どうしよう、行こうかなスイセイと。
帰ってから、スイセイだけ納豆の夜ごはん。

●2003年7月16日(水)曇り、蒸し暑いが夕方になって涼しい風

朝ごはんも食べずにあちこち買い物。
撮影用のれんこんを探し回る。
パルコの本屋に行くと、私の顔写真がはってあった(サイン会のポスター)ので、下をむいてすぐに出てきた。指名手配みたいな気持ち。
この前は、私の本を買ってくれている人を見かけた。しかも若い男の子だ。
「高山さんのサイン会の・・」と、レジの女の子が説明している。
ドキドキしてしまい、逃げるようにしてその場を立ち去った。
そのまま西荻まで自転車をこぎ、骨董屋さんでたのんでおいたすり鉢を受け取りに行く。
すごい!私が望んでいた大きさと古さの、すばらしいすり鉢だった。外側は飴色。
会津のものだそうだ。大正のものらしい。
帰ってからさっそくごしごしと洗う。明日、撮影で使えるかもしれない。
そうめんをゆで、トマトと青じそとみょうがをのせてぶっかけにした。白ごま油をたらりとかけて。これは私用。スイセイは自分でチャーハンを作ったらしい。「小松菜をたくさん入れて作ったんで」と自慢していました。
スイセイは昨日ひさびさに病院に行ったら、ちょっと血糖値が上がっていたらしい。
だから私も、昨夜からちょっとふんどしのひもを締め直している感じ。
だけど、あんまり神経質に気にしすぎるとだめなんです。
スイセイが自分で気にするのはいいけれど、それ以上に私が気にしてはだめ。
これはストレスにまっすぐ結びつくらしい。
私もやっと少し分かってきたが、食べ物のことで人にとやかく言われるのって、生きる自由を奪われるくらいにイヤなもんだものなー。
れんこんを捜していたら、今日めずらしい野菜をみつけた。
波照間島で、民宿のおじいが肉といっしょに炒めてくれたやつだと思う。
表が濃い緑で、裏が紫の分厚い葉っぱだ。鉄分やらビタミンがすごくある野菜。
もちろん買って来ました。スイセイのために。
夜ごはんは、例の沖縄葉っぱとゴーヤの塩炒め、牛もも肉のアーモンド竜田揚げレタス添え、大根塩もみ青じそ和え、こんにゃく刺し身(にんにくじょうゆ、みょうが、青じそ)、冷やしトマト、じゃが芋と玉ねぎの味噌汁、玄米、スイカの皮の浅漬け。
ご飯の支度をしている時、電話がかかってきてりうが来た。
今日私はなぜか玄米を多めに炊いていたのでバッチリでした。
味噌汁の具は、サービスしてりうのいちばん好きなじゃが芋と玉ねぎにした。
食後には桃とスイカだ。
りうは風呂に入ってから、さわやかに帰っていった。
で、私が風呂から出る時、バスタオルが湿っていて、なんだか懐かしい気持ちになった。りうが家で暮らしていた頃、食べようと思っていたお菓子がなくなっていたりした時にもよく思ったが、家族がいるってそういうこと。
しょうがないなーと思ったり、もうーっ!と思ったり、がっかりしたり。一時的な気持ちはそういうネガティブなものではあるが、そこからじわじわと家族を感じるのだ。
ちょっとだけ、暖かいような気持ちになるのだ。
予定不調和って、生きる元気につながる。

●2003年7月15日(火)ぼんやりした晴れ

昨夜、「明日は久々に晴れ間がのぞくので、家の中に風を入れましょう」と、私の好きな天気予報のおじさんが言っていたのを思い出し、窓をいっぱいに開けて、押し入れも開け放つ。
玄米に虫がついたのは、このところの湿気のせいなのだ。
米びつもよく洗って陽に干す。まな板も。
午後からテレビの収録に出掛ける。
本屋で、銀色さんの「つれづれノート」の新刊を買ったのが超嬉しい。
「引っ越しと、犬」だ。隣に並べてあった「犬の話」も、つい手にとって買う。
表紙の絵が良かったし、いろんな作家の犬の随筆だったので。
電車の中で幸田文のところを読んでいて、少し泣いてしまった。
恥ずかしいのでさっと目を拭いて、普通の顔にすぐもどした。
収録は無事終わりました。どれもおいしくできてよかった。
ふーっ、今帰って来ました。10時です。
お台場はやっぱり遠い。
帰ってからスイセイにチャーハン、小松菜と卵のスープ、もずく酢を作ってやる。
私は食べない。
試食でお腹いっぱいだし、楽屋で弁当まで食べたので。
さあ、早く風呂に入って「引っ越しと、犬」を読むことにしよう。
風呂から上がって窓を開けると、空は晴れ渡っていた。
満月か?ほんとうにお盆のような月だ。
ベランダにほとんど裸の状態で座り込み、空を見上げる幸せよ。
あー早く帰ってきてよかった、とつくづく思う。
実を言うと、帰りに1杯飲みたいなーと思い、「晩酌や」さんをのぞいたんです。
今日は定休日だったから、帰ってきた。

●2003年7月14日(月)曇り、梅雨寒

12時から打ちあわせなので、掃除をしたりお茶を沸かしたりして待っていたが、30分遅れるとのこと。
スイセイと大急ぎで、玄米に卵入り味噌汁をぶっかけて食べる。
10分しかたってないのにピンポンが鳴り、大慌てで片づけて出てみたら、宅急便でした。金沢の朝ちゃん(ごはんやさんの)夫婦からスイカが届きました。
初めて作ったと書いてあったが、バーンとでっかいりっぱなスイカだ。
濃い緑色に、金沢物産と赤いシールがはってあるのもかっこいい。
昨日は、波照間の良美ちゃんから「もちきび」が届いた。
箱を開ける時、ふわっと南国のパイナップルの匂いがした。
パイナップルを包んでいた新聞紙なのかも? 良美ちゃんのお母さんが作っている、今年とれた新もちきび。
これ、去年も送ってくれたが、おいしいんです。
その辺で売っているのよりも、もちもちと黄色い気がする。
ちょうど教室の最中に届いたので、生徒さんやしおりちゃんにもおすそ分けして、皆に喜ばれる。
今日のスイカも4つに切って、クウクウとエバ子におすそ分け。
切ってすぐに思わず食べてしまった。すごくおいしい。
私はそんなにスイカが好きな方ではないんだけど、スイカってこんなにおいしいもんだったっけかという味だった。
残った皮は緑の皮をむいて、塩でもんで漬物に。
アシスタントのユミちゃん(妊婦)の分は、冷蔵庫に。
ジムから帰ってきたスイセイが、クウクウに届けに行ってくれました。
小学校の教科書に、「おすそわけ」という物語があった。
ぞうのお母さんがお隣の熊にさつま芋をおすそ分け。熊のお母さんは、もらったさつま芋を半分に切ってたぬきさんにおすそ分け。たぬきさんはまた半分に切って猫さんに、そして猫さんはねずみさんに・・というように、さつま芋もどんどん小さくなるけれど、動物も小さくなってゆくような話だった。
「その日の夕ご飯は、皆がさつま芋をおいしく食べました」みたいな。
かっぽう着のぞうのお母さんが、さつま芋のふかしたのに布巾をかけて戸口に立っている絵が描いてあった。
わたしゃこの話が大好きで、何回も読んだ。よだれをたらしながら。
「おすそわけ」っていい言葉だな。
夜ごはんは、豚のソテー(明日のテレビの練習)、焼きしいたけと焼き長ねぎ、しいたけの舳と小松菜のお清し、スイカの皮の浅漬け、玄米。デザートはおいしい桃。
打ちあわせはすぐに終わったが、夕方、なんか体が怠くて熱っぽかったので、倒れ込むように昼寝。
夜は、次の撮影のレシピ書き。
そして夜ごはんの時、玄米の中に虫を発見したので、大急ぎで新聞紙に広げ、目をこらして虫をとりのぞく作業に熱中。寝る前までずっとやっていました。
「家が農家みたいになっとる」とスイセイが言う。めずらしい景色なので、デジカメで写真をとる。

●2003年7月13日(日)曇り、時々小雨

2組の教室。
クラスのひとりがお母さんになったばかりで(6月の頭に生まれた)、赤ちゃんを連れて来た。だんなさんも来た。
二日連続で生まれたばかりの赤ん坊を抱ける幸せ。
手をのばしたり目をぎゅっとつぶったり、つぶらな唇やら、いちいち可愛い。
お母さんはおっぱいをあげながら参加したり、だんなさんがかわりに粉をねったりもした。とちゅうスイセイも見に来て、今日は家族のような教室だった。
終わりの頃、アシスタントのしおりちゃんも来たんです。
しおりちゃんは今臨月なので、お母さんに会いたかったのだ。
さっき教室が終わったんですけど、畳の部屋に集まって、「いつまでも痛いんではなくてね・・」などと、先輩のお母さんはしおりちゃんに教えている。妊婦教室でもあるのであった。なぜかスイセイも参加している。
今夜は、NHKのアーカイブスで、「二人だけで行きたかった〜老夫婦心中事件の周辺。痴ほうの妻と、夫の最後の旅」をやる。
これはずいぶん昔にやったんだけど、見逃していた番組なんです。
スイセイが見ていて、その話がずっと胸に残っていた。
ものすごーく楽しみ。
11時からだから、ウルルンを見てからぜったいに見ようと心に決めている。
それにしても、しおりちゃんはしっとりと美しくなっていた。
紺色のワンピースが超似合っていました。なんか優しい感じになっていたから、もしかしたら女の子かなぁ。
夜ごはんは、牛肉のアーモンドフライのジンジャーソース(バルサミコ酢としょうゆバター味)、ゆでじゃが芋、玄米、大根の味噌汁、のりの佃煮の予定。

●2003年7月12日(土)晴れのち曇り、どよーん暑くて気持ちいい

昨夜、「ハワイッサー」を読み終わった。
すごくおもしろかっただ。
「ハワイッサー」っていうのは沖縄の方言で、「極楽だー」という意味だそうだ。
ハワイ=極楽。すごいなこの感覚。
朝から昨夜の残りのカレーライスを食べ、原稿を書き上げて送る。
そして、こんどのテレビのシナリオのような仕事。大きな紙(紙の袋をやぶいて広げた)を床に広げて腹ばいになり、登場人物や景色の特徴やらいろいろ書いてゆく。そこから広がる人間関係もどんどん細いマジックで書き込んでゆく。
ぜんぶで5話なので、どんどん人間関係は広がり、主人公の人柄や歴史も濃いものになってゆく。
とちゅうでスイセイに相談したりしながらやった。
昨夜、ジミーちゃんのテレビを見て、彼の絵の下書きの描き方を見ていたのがすごく勉強になったのだ。全体のことも見ながらだけど、細かく情報を書き込んでゆく。
そして細かく入り込みながら、知らない間にコロッと別のところに飛躍したりして、つながったりもする。
ちょっとこれは面白いぞ。
夕方、従姉妹の英里ちゃんからお誘いの電話があり、スイセイとすき焼きをご馳走になりに行く。
丹波のおいしい日本酒もご馳走になった。
すき焼き、3年ぶりくらいに食べました。
おいしかったー。舞茸と麩がかなりおいしかったのが発見だった。
あと、春菊ではなく水菜なのも新鮮だった。
赤ちゃんはまだ1月半なのに、すっかり赤ん坊らしくなっていた。
4キロですって。
今日私はたくさん抱かせてもらった。ずっとずっと抱いていたかった。
私の胸に柔らかい頭をすりつけてくる感じ、たまらんです・・。
借りて帰りたいほど。
お姉ちゃん(5才)が、赤ちゃんを抱っこしている様子も、めちゃめちゃ可愛かった。

●2003年7月11日(金)晴れ、すごい湿気だと思っていたら夕立

久々の晴れなので、朝から洗濯大会。
11時からは打ちあわせ。
そして、1時から次の打ちあわせ。「クウネル」の編集長さんと、鈴木るみ子ちゃんがいらっしゃる。るみ子ちゃんは、オリーブの取材で昔とてもいい記事を書いてくださったんです。私がしゃべることや空気感を、とても上手に表してくださった方。
その時から、ものすごく信頼している編集さんなので、いっしょにお仕事できることが、とっても嬉しい。
「クウネル」も、ずーっと前からやりたかった。
最近、やりたかった仕事が次々きている気がする。
すごく嬉しいけれど、浮かれてばかりいないで、その嬉しさを腹にじっくりと沈め、地面にちゃんと立ってやりたいものだ。
編集長の岡戸さんは、いいノリをした方だった。
つねに新しいおもしろいことを捜してらっしゃる方って、私は好き。
古いやり方に固執するあまり、発想の冒険をしない人って、窮屈でつまらないなーと私はつねづね思っているので。
岡戸さんとるみ子ちゃんは、「お宅拝見」と言って、部屋の隅々まで見学して行った。
あー、おもしろかった。
終わってからスイセイとそうめんを食べていたら、ザーッと夕立。
大急ぎで洗濯物をとりこむふたりだった。
今夜の「人間ドキュメント」はジミー大西だそうだ。
ぜったいに見るぞ。
11時からだから、ご飯はそれまでに食べてゆっくり見よう。
今日は、根菜スープ煮の残りをカレーにする予定。ターメリックごはんは昨日の撮影の残りだ。それとキャベツ、セロリ、きゅうり、にんじんのコールスローと冷やしトマト、スーパーのコロッケ、タイ風いかのサラダ。
夕方、カレー粉を買いにスーパーに行った。
亜熱帯みたいなものすごい蒸し暑さ。ここはバリ島か?沖縄か?って感じで、散歩がてらユラユラ歩いていたら、突然また夕立。
自転車に乗った奥さんが、前と後ろに子供をのせてずぶぬれで走ってきました。
こんな状況だったら眉間に皴のはずなのに、奥さんの眼鏡はくもったままで、口元が笑っている。すれちがう時、奥さんの鼻歌が聞こえたんです。
子供たちもぐずらずに、濡れるまんまにまかせてぼーっとしている。
ずぶぬれの雨も楽しむ前向きな奥さんと、無心な子供たち。ステキだったなー。
今私は「ハワイッサー」を読んでいるので、キャラクターがだぶってしまった。
「クウネル」部隊のお土産で、おいしそうな桃をいただいた。
ピンク色の薄紙に包まれている、綺麗な桃だ。
こういう時、反射的に、「りうに食べさせてやりたい・・」とすぐ思う。
これが家族というもんだな。
そういえば根菜のカレーに、半端に残っていた厚揚げまで入れてしまったがなかなかおいしかった。



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