2003年8月下

●2003年8月31日(日)晴れ、軽い夕立

昨夜は4時まで「ゲド戦記」を読んだ。
いっ気に読んでしまうのがもったいないので、じっくりと読んでいる。
テレビの打ちあわせが明日あるので、メニューをしぼったり、書類の整理をしたり(たくさん処分した)しながらも、また続きを読み耽る。
黒いソファー、今ではすっかり気に入ってしまった。
寝ころんで本を読むのにちょうどいいのです。
6時になったので、ちびまる子とサザエさんを見る。
今日のサザエさんの最後のセリフで、ガックリと暗い気分になった小学生はたくさんいただろう。
カツオとワカメに向かって、「さあ、あなたたちは明日から新学期よ。」とフネが明るく言い放つところで終わったのだ。
ほんとうに、まぎれもなく今日は夏休み最後の日なのだから。
私までちょっとヒャッとしたもの。
そういえば、夕立の後トンボがベランダにとまっていた。
もう秋なのか? 夜ごはんは、舞茸としょうがの炊込みご飯(もち米入り)、白菜とねぎとソーセージの炒め物、辛いひじき(コチュジャン入り)、塩鮭、かき玉汁、そして撮影の残りのゆでたペンネがあったので、しし唐とケチャップ味で炒めた。
今夜は、残り野菜の総ざらいメニューでした。
ご飯が終わって、スイセイは女子マラソンを見に自分の部屋へ、私は再び「ゲド戦記」の中に突入だ。
ついに読み終わりました。
静かに、しかし刻々と確実にマックスへと連れて行かれた。
本を読んでこんなに泣いたのは久しぶりでした。
なんか、20歳の時からずっといっしょに歳を重ねてきた物語が、やっと終わったっていう静かな気持ちです。
「ゲド戦記」なんか、見向きもしない時代もあったくせに。
離婚した時に、私は3巻とも置いてきてしまったくせに。
でも、胸の中に息づいていた懐かしい人たちに、何十年も経って再会し、ここ何日かいっしょに過ごしたような気がする。
「ゲド戦記」は堅苦しい独特の世界だけれど、風景や人の表情の描写がとても好きだったことも思い出した。
どうか、映画にはならないで欲しい・・。

●2003年8月30日(土)薄曇り

ゲド戦記、4巻の「帰還」で完結していたのかと思っていたら、ばななさんからメールが。
なんと、5巻まであるそうではないか。
前にばななさんが日記で書いていた、最近発売された巻というのが、「帰還」のことだと勝手に思い込んでいた。
日記を読んでくださっている皆さま、いい加減なことを書いてごめんなさい。
けど、うわーい!私にとっては嬉しい間違いだ。
さっそく街に出て、買ってきました。
「アースシーの風」だ。
最近、2巻のテナーのところを読み直していたが、どうも夢中になれなくて困っていたのだ。
だからすごく嬉しい。ばっちりのタイミングだ。
それに今夜は9時から「すいか」がある。
夜ごはんは「すいか」に合わせよう。
今夜は、牛ランプ肉の小さいステーキ、マッシュポテト添えのつもりなので、じゃが芋をゆっくりゆでながら、「アースシーの風」を読むことにしよう。
夜ご飯、上のステーキ、レタスのサラダ、冷やしトマト、こんにゃくの刺し身、いんげんおかか炒め(ゆうべの残り)、ゴーヤとまいたけのひじき炒り煮(波照間の長命草もきざんで入れた)、かぶの味噌汁。
そういえば、今日すりこぎの棒も買ってきた。
私は物を増やすのが嫌いなので、今までは1本でOKだったが、教室をやるようになってからは、6人の順番待ちがちょっと気の毒だったのだ。
来月は、これですり鉢ものをやれるぞ。
床にぺたんと座り、すり鉢をかかえてじっくりと擂る気持ち良さを、皆に味わってもらえるぞ。

●2003年8月29日(金)快晴、暑い

レタスクラブの私のインタビュー記事を読んで、本のプレゼントに応募してくださった方々の葉書を、編集の藤原さんが送ってくれました。
朝からそれをじっくりと読み込む幸せ。
たくさんの方が応募してくださってようで、本当に嬉しい。
本の読者カードとは違って、官製葉書に書かれているので、イラストやシールなどもはってあったり、京都の方がお祭りの絵葉書でくださったり。
そして、それぞれの方の生活や生き方がちょっと垣間見える様な内容。
読んでいて、とちゅうでジーンとしてしまい、涙がこぼれました。
いろんな方々の暮しの中に、ちょっとでも私の料理に対する思いが入らせてもらえていること、そんなのは料理家だから当たり前のことかもしれないけれど、実際にその文章や筆跡を見ると、やはり感動します。
ありがたいと、心から思います。そしてなんて励まされるんだろう。
私も頑張らねば!と、ふんどしの紐をしめ直しました。
午後から歯医者に行き、銀行や買い物であちこち走り回る。
おいしい魚屋さんで、みずだこの刺し身、あさり(スイセイから貝汁のリクエストがあったので)を買って帰ってきました。
ふー、今どうしようか迷っているのだけど、ジムに行こうかどうしようか・・・。
ジム、行って来ました。
夜8時に帰ってから、ご飯の支度だ。
今日は、さんまの干物、みずだこ刺し身、モロヘイヤのお浸し、トマト、いんげんのおかか炒め、コールスロー(ゆうべの残り)、あさりの潮汁、玄米。
体は軽いけれど、さすがにくたびれました。
腰から下がフワフワする。
今日は早歩き(時速5キロ)を20分やったが、歩くのって、足だけではなく、腰から下ぜんぶの筋肉を使うことに気がつきました。
これを続けたら、腰にいいかもと思う。
そして、少しだけどやせてきているのが何より励みだ。
クウクウを辞めてから、私は太ってきたのです。
運動不足もあると思うけど、たぶん中年太りだ。代謝が悪くなったのだと思う。

●2003年8月28日(木)薄曇り、涼しい

スープの本の撮影。
いろんな人が登場する、簡単にできるとっておきスープの本だそうです。
だから2品だけ。2時前には終わってしまった。
ふーっ、自由時間だ。
徳島の方からメールをいただいたのがおもしろかった。
徳島では、陽に焼けることを「焦げる」というのだそうだ。
やっぱり陽ざしの力がそうとう強いんだろうか。
ジリジリと焦げるような実感なのだろうと、徳島の空気に思いを馳せる。
いつか行きたいなー。
さて、「白花ゆうがお」なんですが、私が波照間に行っている間に1輪だけ咲いた形跡がありました。
スイセイに聞いてみても「咲いとったで」と言うだけで、どんな花だったか覚えていないらしい。
きっと、よく見てないのだ。
けっきょくその1輪だけしか咲かなくて、下の方の葉っぱはぜんぶ枯れ落ち、つるが伸びるのも止まった。
花が落ちたあとのガクみたいなのは、どんどん大きく紫っぽくなり、今ではほとんどドドメ色でツヤさえある妙な形だ。
触ってみると固い。中で種を作っているのだろうか。
そういえば筋肉痛、今日もまったくないなあ。
運動が足りないんだろうか。
ところで今、私の仕事部屋にはソファーがある。
夕方、そこに寝ころんで本を読んでいたら、あまりに気持ちよく寝てしまった。
とちゅう電話が鳴ったようだが、起きれませんでした。
このソファーは、昨日スイセイがとつぜん買ってきた。
近所にあるシルバー人材センターというところで。
古いもので、手すりはなかなかかっこいいのだが、黒いシートのところがどうも気に入らなかった。
それで、せっかく買ってきてくれたのに、人材センターのおじいちゃんたちと3階まで運んでくれたというのに、「なんかやだ。相談してから買ってくれないと困る」とか言って私はツンツンし、あげくのはてにスイセイに怒られたのだ。
それから、あまりスイセイと口をきいてない。
けど、今日寝ころんでいるうちに、なんとなくなじんできてしまっている。
だんだん好きになってきているかも。
どうなんだろう。直感をだいじにする私だが・・。
夜ごはんは、ちゃんとスパイスを調合してカレーを作った。
豚肉とゴーヤのカレーだ。
家で食べるカレーは、インスタントの家庭的なカレーが好きだが、この間クウクウで食べたダルカレーがまだ口の中に残っていたので。
でも、補充でちょこっとハウスバーモンドカレーも入れた。
サラサラめで、とてもおいしくできました。
ゴーヤ(細かいさいの目切りにした)の苦味がいい感じだった。
あとは、キャベツとにんじんとクレソンのコールスロー。
デザートは、とも和え寒天。
つまり、黒糖寒天の黒みつきなこがけだ。

●2003年8月27日(水)快晴、夏日

天気予報では1日じゅう雨マークだったのに、はずれましたっ! 嬉しいはずれだ。
そして、心配していた筋肉痛はまったくない。
もしかして明日くるのか? 歳をとるほど、何日かたってから痛くなるという話をよく聞きますが。
昨夜の夢はおもしろかった。
誰か知らない人が、ケイタリングのグループをやっている夢だ。
彼女たちの発想は、おしゃれだけではなくてとてもおもしろいものだった。
たとえば、リカちゃん人形みたいな人形がチョコレートをはめ込んだ服を着ていて、それがお客さんひとりひとりに配られるとか、法事のお土産で、砂色のパンケーキを焼くのに、グレーからベージュまで、味をみながら実験でいろいろ焼いていた。
和風の細長い箱に、枝つきの緑あざやかな枝豆が入っているお土産というのもあった。
その、いちいちのビジュアルがかっこ良く、しかも集まりの目的の理にかなっているもので、素材の味もだいじに、歯触りや舌ざわりも考えに入れてあり、新鮮ですばらしくおいしかった。
なんか、次から次へと考えては実行に写してゆく、ケイタリンググループのリーダー格の女の人がとっても素敵だった。どことなくアーミッシュみたいな服装をしている、40歳くらいの人でした。
丸っこいナッツ(マカデミアナッツの大きいの)の上から、溶かしたチョコレートをかけるという場面は、パーティー用なので、無印の衣装箱みたいなもので大量に作っていた。
グループ作業の勢いのある感じや、緊張感がありながらも和やかな雰囲気で、次々作品(料理というよりも作品という感じ)を仕上げてゆく感じが、懐かしくもあり(クウクウの厨房を思い出して)、なんだか羨ましかったなー。
2時からは打ちあわせ。
もやし料理だ。
夢は素敵だったけど、私は、もやしでおいしく作りやすいもの、日々のあたりまえな料理をやるぞー。
4時からまたジムに行く。
今日はみっちり1時間やった。
筋肉痛がこなかったのは、昨日は説明を聞いている時間が長くて、実質15分くらいしかやらなかったからかも。
今日は早歩きを15分、自転車みたいなのを10分、足踏みを10分やって、腰と背中の筋肉を鍛えるのをそれぞれやった。
ハーッと苦しい息が聞こえたのでそっちを見ると、じいさんだ。
はちまきを巻いている。
自転車をこぎながらじっと観察していたら、この人はかなり鍛えている。
重しをけっこう重たい方にして、腹筋をつけたり手首をまわしたり、ひととおりの鍛える機械を次々こなしている。
しかし、なんかやーな感じだ。
重しを重いのにする棒のつっこみ方が乱暴で、なんかカッコつけてる感じ。
ギョロギョロとあちこちを見る視線も脂っぽく、いちいち自慢している感じがするのだ。
そして、苦しい声を出して皆の注目を浴びている。
スイセイが「筋肉もりもりの人で、たまにいやな奴がいる」って言っていたのは、こういう人なのかも。ナルちゃんか? 私は、デブデブのおじさんや、色白でひ弱そうなおじさんが、真面目にじっくりと頑張っている方を見るようにした。
だけど、「フ―――ッ!!」という溜めた苦しい声がすると、ついそっちを見てしまうのがくやしい。
明日の撮影の仕入れをして、爽やかに帰って来る。
そして、図書館にも行った。
10冊借りてきました。
井伏鱒二の対談集が楽しみ。深沢七郎との対談が入っていたので。
あとは、「セイシュンの食卓」なんていうのも借りてきた。けっこう楽しみ。
夜ごはんは、かつおのたたき薬味たっぷり、モロヘイヤ納豆、焼き茄子(また農家のを買って帰ったのです)、さつま揚げの網焼きと焼きしし唐、きゅうりもみ、わかめのわさびじょうゆ、大根の味噌汁、玄米。

●2003年8月26日(火)薄曇り、時々雨がちらつく

スイセイとジムに行ってきました。
今日が初めてなので、ビギナー講習を受けながら、スイセイを目で追う。
スイセイは真面目な顔で、筋肉を鍛えていた。
スイセイって、離れて見ると、清潔感があって真摯な感じがする。
子供の頃、父親が働く姿を初めて見た時も同じような気持ちになったものだが、なんかそれは、少しだけ自慢のような気持ちだ。
インストラクターのおにいさんに、自転車みたいなのや、筋力をつけるいろんな機械をひととおり教わった。
おじいちゃんがけっこう来ていて、若い人並みの鍛え方をしているのに驚く。
とつぜん機械の高速音がしたのでそっちを見ると、歩くベルトコンベアーみたいなので走っているじいさんがいた。
頭ははげているし、体もヨボヨボのじいさんが全速力で走っている。
うー、私は心配になる。
心臓だいじょうぶなんだろうか。
じいさんは5人くらいいるけど、おばあさんはひとりもいなかった。
いくつになっても、男って体を鍛えたいんだろうか。
老人会なんかで上半身裸になって、秘かにばあさんにアピールしたりするんだろうか。
ところで私の血圧は、かなり低いことが分かった。
運動前は上が115で下が60、運動後は95と56だ。
だいじょうぶか?レバーとか食べた方がいいのか? けど、運動ってやっぱり気持ちいいなー。
体が軽くなったような気がします。
1週間に1回は通えるようにしようと心に決める。
帰りに市役所の食堂に寄って、冷やし中華(スイセイ)、きつねそば(私)を食べる。
「こんど夕陽がきれいな時に、またここに来ようの」なんてスイセイが言う。
市役所の8階の食堂で夕陽を見る・・・なんてロマンチックだろうと、私は本気で思う。
私にはそういうところがある。
ゴージャスなホテルの最上階で夜景を眺めるとか、ベッドで愛を語られるとか、そういうのってサッサカサーッとつまらなくなってしまう。
そんなのぜんぜんロマンチックじゃないと思う。
なんというか、物がなければないほど、貧乏なほど、荒れた土地ほど、そこで眺める夕焼けをロマンチックだと思う。
ぐちゃぐちゃに散らかっている恋人の部屋での逢い引きとか、燃えるもんなー。
それって何なんだろう。ものごとのギャップが映えさせるのか? 帰ってきたら、ざーっと音をたてて夕立が。
蝉が鳴き、むこうの空に青空がのぞいている。
なんて夏休みの終わりにふさわしい天気なのだろう。
ビールでも飲みたい気分だが、ぐっと我慢する私だ。
夜ごはんは、もやしのネギ塩ごま油和え、ひじきの炒り煮(昨日の舞茸炒めの残りを加えてピリ辛にした)、焼き茄子(農家の無人売り場で夕方買って帰った)、かぶの浅漬け、うなぎの中華オムレツ、つるむらさきの塩炒め、もちきびご飯、玉ねぎの味噌汁。
今日の焼き茄子、すごいおいしさで感動的だった。
焼き方は、強火でガンガンおおざっぱに。
皮をむく時は、熱いのをがまんして指だけを水で冷やし、茄子の方はぜったいに水をかけなかった。
そして切り方を2種類やったんですが、3センチ幅の輪切り(いつもの切り方)と縦割りでは、縦の方がぜんぜんおいしかった。
つまり繊維にそって切るということだが、包丁で切れ目をいれて裂くという感じ。
ねっとりとして、茄子の味が舌にからみつくのは、どういうわけなのだろう。
農家の茄子というのももちろんあるかもしれない。
そして、農家の茄子だからこそていねいに料理し、ていねいな気持ちで食べたせいもあるんだろうか。
もぎたてっていうことは、もちろんあるだろうな。
こんどは普通の茄子でもやってみよう。

●2003年8月25日(月)快晴、夕方になって涼しい風が

早起きして掃除やら撮影の準備をし、歯医者に行く。
朝起きたら、ものすごく歯茎が痛くなってきたのです。
こんなんで料理を作れるんだろうか、味見できるんだろうかと不安になり、急いで歯医者に行ったわけです。
痛み止めをもらって飲んだら、あっという間にまるで痛くなくなった。
体のどこかが1箇所痛いっていうのは、全神経がそこにいく気がする。
何もいいことを考えられないどころか、悪い方ばっかり考えて暗ーくなる。
痛みがなくなった途端、煙がさーっとかき消されるように、晴れやかな積極的な気分にななるのだから、またいい加減なものだ。
さて11時から、アンアンの撮影でした。
ずっと撮影を休んでいたから忘れていたが、やっぱりこの仕事ってかなり楽しいことを実感。みどりちゃんとやれたことも大きいが。
3時には終わり、ヒラリンがきれいに後片づけしてくれているので、今これを書いているのですが、猛烈に眠気がやってきました。
痛み止めの薬のせいだろう。
ヒラリンが帰ってから畳の上に枕だけ置いて、倒れ込むようにして爆睡した。
夜ごはんは、舞茸と豚肉の焼き肉味炒め、かぶの葉のおひたし(梅じょうゆ)、レタスとワカメのサラダ、冷やしトマト、なすとトマトとみょうがのスープ、玄米。
今夜のご飯は、酸っぱいものが3種類もあると言って、スイセイが不機嫌になる。
酸っぱいのは何かというと、おひたし、サラダ、スープだそうだ。
トマトをスープに入れたのを酸っぱいって言うのか?と思いながらじっくり飲んでみたら、ほんとに酸っぱかった。
スイセイが喜んでくれないご飯って、食卓がどんよりして、私までおいしくなくなる。
歯が痛いからなおさらだ。
ご飯が終わってまた痛み止めを飲んだら、すーっと痛くなくなった。

●2003年8月24日(日)快晴、すごく暑い

午前中に歯医者に行く。
自転車で走っている時、道路がめちゃ暑かった。
そのまま紀伊国屋に行って、ちょっと買い物。
昨夜寝ながら思ったこと。
誇りってものについて。
誇りっていうのは、自分が生きている環境について(仕事も含め)満足していて、その気持ちに嘘がないっていうことかな。
そんなのは言い古されたことかもしれないけれど、その気持ちに嘘やてらいがないっていうのがポイントだと思う。
良美どんは誇りある人だ。
ふと思い出したのだが、良美ちゃんは石垣島に渡る時、リュックのポケットにアロエをつっこんでいた。
アロエは、良美ちゃんが子供の頃から信頼している虫刺されの薬なのだ。
私は誇りある人が好きなんだと思った。
つまり、自分の生き方について嘘をつかずに自信を持っている人。
プライドとは違うなと思う。
プライドって、すでに嘘が混ざっている気がするもの。
夜ごはんは、しし唐とソーセージ炒め、きゅうりともずくの合わせ酢、なすといんげんの煮物、塩鮭、落とし卵の味噌汁、玄米。
夏休みも今日で終わりだ。
明日から撮影の日々に突入です。
そして明日はみどりちゃんとのコンビなので、楽しみでもあるのです。

●2003年8月23日(土)快晴、34度の夏日

昨夜は、クーラーをつけて寝るのがもったいない(電気代がではなく、夏を味あわないともったいない)気がして、汗をかきながら寝た。
波照間でもずっとそうだったけど、扇風機のぬるい風で寝るのって、あんがい気持ちいいもんだと気がつきました。
今日は真夏日。
何をやっても頭の中がぼんやりしていて怠い。
そしてそれが気持ちいい。
午後から歯医者に行き、帰りに大量の野菜を買って帰る。
あっちー!汗が吹きだし、波照間を思い出します。
そういえば、料理教室の募集についてメールをよくいただきますが、次回の教室をいつから始めるかまだ決めていません。
今年5月から6ヶ月コースで始めたクラスは、8月は夏休みをとって11月で終了です。
3クラスで18名だけのとても小さな教室ですので、競争率は高い上、いつになったら次回が始められるかもまだ未定なのです。申し訳ないです。
決まったら、必ずこのホームページで告知いたしますので、どうか皆さまのんびりとお待ちください。
というわけで、今日は24時間テレビのせいで「すいか」をやらないらしい。
私は24時間テレビが嫌いです。
夜ごはんは、もやしとひじきのピリ辛おひたし(コチュジャンとしょうゆのタレ)、さんまの塩焼き、ねぎの肉巻き焼き、ゆでブロッコリー、玄米。味噌汁はなしだ。

●2003年8月22日(金)晴れ、暑い

2時よりインタビュー。
仕事始めっていう感じ。リハビリだ。
夕方、スイセイが街に出るというのについて行った。
ちっょこっと買い物をして、帰りにクウクウへ。
最近スイセイはダイエット週間なので、カロリーも気をつけているし、できるだけお酒も飲まないようにしているらしい。
クウクウでは野菜ものばかり中心にたのんだ。
トマトピクルス、焼き茄子のヤム、冷製ラタトウユ、豆腐チャンプル、ターリー定食(カリフラワーとレンズ豆のカレー、きゅうりのライタ、ナン)。
ひさびさにクウクウで食べたが、ものすごくおいしかった。
「のらぼう」でも野菜をいっぱい食べられるが、クウクウもまたちがった楽しさで、野菜がたくさん食べられることを再認識しました。
チャンプルの豚肉も塩豚っぽいものになっていて、私がいた時よりおいしく進化している。豆腐の焼き加減も、すごくいい感じだ。
なんか、厨房の若い力が終結しているっていう気がしました。
私が辞めて、やっぱり良かっただ。
スイセイは泡盛1杯を、ゆっくりゆっくり飲んでいた。
いい気分でてくてく歩いて帰る。
帰ってから風呂に入り、ベランダでひとりくつろぐ。
夏っぽくてあまりに気持ちがいいので、スイセイを誘って飲み会(麦茶で)になった。

●2003年8月21日(木)ちょっと晴れたがすぐに曇り

ダラダラしている。
思いっきりだ。
小雨の後、夕方の明るさが清々しく、缶ビールを飲んでいます。
「ゲド戦記」は読み終わってしまったし・・。
今までの3巻を、まるで教科書のようにして、二十歳の頃むさぼるように汗臭く読んだものだが、今回のはちょっと中年向きではないかなと思いました。
つまり今の私にぴったしっ!ということ。
力をなくしたゲドが、なんかスケベな感じで読みながらムラムラした。
テナーも雑多なところがあって、色っぽかったし。
たぶん、「ゲド戦記」の強烈なファンはがっかりしたのではないだろうか。
なんかそんな気がする。
私はすごくおもしろかったが。
あまりにやることがないので、「ふれあいシール」というのをシートに貼った。
500円の割引シートが2冊分できた。
これはおいしい魚屋さんでかえられる。
ついでにお米屋さんのも貼った。
夜ご飯は、ゴーヤと豚肉のスパゲッティ、わかめの三杯酢。
スパゲッティは、オイルを少なめにしてゆで汁にガラスープを混ぜて加えてみた。
いつもだったらオイルやバターでコクを出すところだが、ちょっとナンプラーも入れたら、とてもおいしくできた。
昨日作ったロールケーキは、1日たった方がおいしかった。
きび砂糖の生地も、なじんでいい感じになっていた。



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