2003年11月中

●2003年11月20日(金)雨、寒い

1時からインタビュー。
私の選んだビデオ2本についてだ。
1本は昨夜のうちに見ておいた(私の中で名作中の名作。4回目なのにまた泣いた。同じ場面で)。
もう1本はビデオ屋になかったので見られなかったが、インタビューされているうちに、ぐんぐん思い出していった。
インタビュアーの金原さん(映画批評の方)も、私が挙げた映画をとてもお好きだったことが分かり、ますます蘇ってきた。
この模様は次号の「くうねる」にてなので、今は書けません。
岡戸さんは、今日もまた素敵だったなー。
帰り際に、「らっきょうって体が温ったまりません?」とかおっしゃっていたが・・。
そう、「お茶っこ」というのをやったんです。
田舎のおばあちゃんが、漬物やら常備菜なんかどんどん出して、ガブガブお茶を飲むっていうやつを。
もちろんインタビューが終わってからだが、キャベツの塩漬け(この間仕込んだもの)、大根葉と春菊のおかか炒め、満月卵、らっきょう2種(きび砂糖の甘酢漬け、しょうゆ漬け)をお出しした。
新人部員の戸田さんは、満月卵をとても気に入って、のんべえでらっしゃることをサラッと白状していた。
ウレシイなー、また飲み仲間が増えたぞ。
さて、今日はもう何もない。
ビデオ三昧といきますか。
まず、スイセイのために借りた「マトリックス」パート1を見る。
いやー、すごかった。
興奮して涙が出た。
夜ごはんを中華にしたので、中華鍋をジュワンッ!!とかってすごい音をたてながら、すっかり動きがマトリックスになっていた私でした。
ごはんを食べ終わって、パート2を見る。
しかし、?????って感じでした。
スイセイは明日ヘッドフォンをつけて、ひとりで見るのを楽しみにしているので、まだ感想を分かち合えないのが辛い。
夜ごはんは、豚肉と白菜のトウチ蒸し、小松菜せいろ蒸し(にんにくしょうゆソース)、卵スープ、玄米。
夜中に、「山の焚火」を見て感動して寝る。

●2003年11月19日(木)わりと晴れ

昨夜のチゲを雑炊にして、3人で朝ごはん。
午後からはしおりちゃんと和楽と青山へ。
丹治くんの事務所開きパーティーの打ちあわせです。
終わってからちいちゃんと落ち合い、3人+ちび助でディーズ・ハルにも行ってきました(ちいちゃんも妊婦。6ヶ月だ)。
土器さんはお会いするたびにいつも思うけれど、すごく変わらない。
何年たっても、顔も、周りに漂うものも、ほんとうにいつも変わらない。
みどりちゃんにも会えました。
なんか、展示会っていう感じがぜんぜんしなかった。
とても居心地のいい空気で、入ってすぐに、温かくいい匂いがした。
ほうじ茶をいただき、しおりちゃんはソファーに座っておっぱいをあげていた。
そうそう、今日は銀行でペパ・カフェのマーちゃんにも会ったし、本屋のところで真ちゃんにも偶然会った。
真ちゃんに「みい、こっち」と連れて行かれたのは、新刊売り場。
真ちゃんが描いた装画の本が、平積みになっているところ。
名前は忘れたが、すごく有名なミステリー作家の本だった。
初版で12万部も刷ったんだそうだ。
井の頭線の途中で降りた真ちゃんは、はた目に見ると、なかなかカッコイイおじさんになっていた。
なんか、ただものでないおじさんという感じだ。
20年来の友だちだから、会えばお互いあの頃のまんまの精神状態だけど、いやー真ちゃんもおじさんになったし、私もおばさんになったんだなーとやけに実感した。
さて、吉祥寺に着いてから、「 TUTAYA 」初体験だ。
明日、ビデオについてのインタビューがあるのです。
いくらお薦めでも、もう何年も前に見た映画だから、やっぱりちゃんと見ておいた方がいいかと思いまして。
すごくウロウロと捜し回り、やっとみつけてレジにたどり着いたら、店員の女の子に「次からでいいんですけど、中身だけ出して持ってきてくださいね」と、優しく諭された。
ビデオの容れ物ごと小脇に抱え、ずっと店内をウロウロしていた私だ。
図書館の感覚で。
それにしても、入会の説明をとても長々とおっしゃる若い娘さんの声を聞きながら、家のりう〔ビデオ屋でバイトしている)もあんな風に、ひと通り説明できるんだろうな、すごいなーりうは、なんて感心してしまった。
舌がまわらないし、知らない人と会話できないし、私にはぜったいできない仕事だよ。
夜ごはんは、ちよじが大阪に帰ってしまったので、老夫婦の食卓になった。
塩鮭、こんにゃくとしいたけの炒り煮、白菜と魚肉ソーセージのマスタード炒め、大根の味噌汁、玄米。
スイセイは、こんにゃくがピリ辛でないので怒っていた。
今夜は早めに風呂に入って、ビデオ三昧だな。
仕事とはいえ、ちょっと嬉しい。
ポテチでも買っておけば良かったかも。

●2003年11月18日(水)晴れのち曇り

朝っぱらから、次の撮影のメニュー出しをやる。
なんでかというと、今朝、寝ながら考えていたのです。
別にむりやり考えていたわけではないけれど、ぽつりぽつりといいアイデアが浮かんできたので、忘れないうちにスケッチして書きとめておく。
ちよじが朝ごはんに白パンサンドを作ってくれた。
野菜が何もなく、キャベツの外葉(緑々したいちばん外側の葉)しかなかったんだけど、 千切りにして軽く炒めたらしい。
ハムとスライスチーズの、焼かないふかふかサンドだ。
粒マスタードとマヨネーズもぬってあって、すごーくおいしかった。
やるなぁちよじは。
今日もパン屋を心待ちにしていたのだが、音楽が聞こえてこなかった。
毎日じゃないんだ。1日おきに来るのだろうか? 午後からは雑誌記事のファイリングをやる。
今まで、適当に切ってパッカーにつっこんでいただけなのだが、あまりにたまってきたので、このままではいけないと思い始めたのです。
3時からはスイセイとジムへ。
いつも思うが、ジム使用前、使用後の自分の体について、私はまだ想像力が足りない。
終わった後の全身の脱力の仕方が、想像をいつもはるかに上回り、とんでもなく心地いいのだ。
それは、筋肉の無意識感覚だろうか。
私はどう考えても体レベルでは考えられない氣がするのだが、スイセイは「俺は分かるで」と言う。
1年半も続けていれば、分かってくるものなのだそうだ。
単に慣れなのか?。
もしそうだとしたら、スポーツ選手っていうのは、体を使わない人とは思考回路が違うものかもな。
マラソン選手なんか、体の消耗をリアルにシミュレーションできるのが基本だもんな。
さて、おいしい魚屋さんで、真だらのアラ、しめ鯖、もずくを買う。
いつものおにいさんが、「たらおいしいよー。味噌が合うよ。お野菜もいっぱい入れて、お豆腐も入れてね、おいしいよー」と目を細めて言うので、思わず買った。
八百屋で白菜、大根、ゆずを買う。
夜ごはんは、たらのチゲ鍋(大根、白菜、しいたけ、えのき、豆腐入り、薬味はゆず、万能ねぎ)、しめ鯖、玄米。
残念ながらちよじは外でごはんなので、「何でも鑑定団」を見ながらスイセイとふたりで食べた。
チゲ鍋にゆずってけっこう合うのが発見だった。

●2003年11月17日(月)秋晴れ、空気は澄んで陽が暑い

陽が当たって、私の好きな木の葉が金色に光っている。
風は強いが陽が暑い。
そして、顔がバリバリになるほど空気は乾いている。
まだ秋だよな。
秋ってこんなに長いものだったんだ。
秋は大好きな季節だが、今まで慌ただしすぎて、あっという間に過ぎていた。
毎年、気がつくと冬の真っただ中っていう感じだった。
そしてドカドカと師走の大忙しに突入するのだ。(と、思っていたのだが、どうやらもう冬になっているらしい。木枯らし1番が今日吹いたと夜の天気予報で言っていた。) ところで、いつもお昼ぐらいに「タンタンタンタカターン」と聞こえる音楽。
そして「食パン、菓子パン、おかずパン・・いろいろあります」と続き、また音楽。
ずっと気になっていたのだが、ちよじとふたりでついに行ってみました。
移動式のパン屋さんだ。
赤いライトバンにいろんなパンを積んで、黄緑色のジャンパーを着たニコニコおじさんがやっていた。
ライトバンの天井には、子供たちが描いたアンパンマンの絵とか貼ってあった。
白パン、コロッケパン、白身魚のフライサンド、やきそばパン、焼きカレーパンを買う。
白パンというのは、フカフカと柔らかい丸いパンだ。
明日の朝食べよう。たのしみだ。
1時からは打ちあわせ。
この仕事は、ひさびさに日置さんとみどりちゃんのコンビとやれる。
そして私は小さな文章を書くのだ。
打ちあわせは30分ほどで終わった。
暇になったので、スキップのキャベツで塩漬けをやってみた。
丸ごとを4つに切って、芯のところに切れ目を入れてもとのキャベツの形にして容器に入れる。1リットルの水、塩90g、唐辛子2本をいちど沸かし、熱いうちにかけまわして重しをするというレシピ。
明日には食べれるそうだ。
今、スイセイはモバイル焚き火の撮影(ホームページ用)をしている。
焚き火の匂いがベランダからするので、なんか秋満喫っていう感じだ。
さつま芋とじゃが芋も焼いてみた。
おいしい・・秋の味だ。
夜ごはんは、味噌ラーメン。
牛肉、玉ねぎ、にんじん、ピーマン、もやしを焼き肉味で炒めたものをのせた。
夜は、みかんのケーキをちよじに教える。
スキップのみかんの皮を干しておいたものを入れ、実の方をきび砂糖で煮たのをのっけた。ほとんどぜんぶちよじがやりました。
これは、川原さんの誕生日プレゼントなんだそうだ。
ちよじは、ひとつひとつの工程をとても丁寧にやっていた。

●2003年11月16日(日)快晴、陽が暑い

3組の教室。
リビングにはものすごい量の光がさし込んでいて、皆の顔を見ると白くまぶしいほどだった。
ついに終わってしまった教室。
そのうちにだんだん淋しいような、もの足りないような気持ちになってゆくんだろうなと思う。まだはっきりとは終わった感じがしなくて、今はただホッとしているが。
まる子スペシャルの1時間番組を見ながら、たまっていたゲラの直しをやる。
そして、新しくきている仕事の整理。
明日の打ちあわせの準備などもやる。
エネルギーのいる大きな仕事も、たくさんの人に会わなければならない仕事も、なんだか、ひとつずつひとつずつ、着実に片付いてゆく不思議。
それがどんどん過去になってゆくことの不思議。
夜ごはんは、アスパラガスとしらすの炊込みごはん、さんまのグリルわたソース(さんまに粉をまぶして焼き、とり出しておいた腹わたをきざんで酒としょうゆを加え、バルサミコ酢とバターも加えてソースにした)、水菜のお浸し、しいたけとえのきの味噌汁、甘い卵焼き。
風呂から上がってベランダに出たら、星がけっこうたくさん出ていた。
オリオンがはっきり見える。
明日も晴れなのだろうか。

●2003年11月15日(土)曇り

薄暗くなるまでずっと寝ていました。
ゆうべは、ビールを飲んでいるうちにスイセイにひどく怒られ、ひと悶着あって4時くらいに寝た。
朝起きた時、体の中の皮膚が荒れているような、ガサガサとして、心臓がやたらドキドキして騒がしく、気持ちが悪かったのだが、夢をいくつも見ているうちに、少しずつ癒されていくような感じがあった。
本当は、今日スイセイと青山周辺に行く予定だったのだが、とても出掛ける気分になれず、ずっと寝ていたのです。
スイセイはひとりで出掛けて行った。
起きてみたら、ちよじもいない。
キャベツがたくさんあったので、トリガラスープを解凍し、ソーセージといっしょに今コトコト煮ているところ。
さあ、風呂でも入ってこようかな。
風呂から上がったら、これからやらなければならない仕事を書きだして、頭の中を整理しようと思う。
風呂の中で思い出したのですが、ちよじはニール・ヤングに行ったのだ。
腹ぺこで帰ってきたスイセイのために、豚肉とブロッコリーのスパゲッティ(サービスで生クリームをちょっと入れたしょうゆ味)を作る。
私は、キャベツとソーセージのスープと、納豆、玄米。

●2003年11月14日(金)秋晴れ

昨夜は12時にコトンと寝てしまい、11時半に起きた。
3人で朝ごはんを食べ、ちよじはお出掛け。
私とスイセイは、午後から打ちあわせを2つやった。
まったく違う種類の打ちあわせだったが、おふたりとも、とてもいい感じだった。
だいじにしているものに対する考え方がまっすぐで、気持ちがいい。
何か、荒んでいない顔立ちをしていらした。
忙しいだろうとは思うが、好きなことを仕事にしている人特有の清々しさのようなものがにじみ出ていた。
そして、おふたりともまつ毛が長かった。
さーて、明日はひさびさの休日だ。
ひとつだけ簡単な試作をすれば、今日のノルマは終わりです。
夜ごはんは、ちよじがいないのでたいして作らずに、スイセイと飲み会になった。
鷄の唐揚げ(スーパーの)、ぶりのお刺し身、アスパラの鍋蒸し焼き、あさりの潮汁。

●2003年11月13日(木)曇り時々晴れ

10時から、昨日の撮影の続き。
斎藤君は晴れ男だ。
赤澤さんも私もわりと晴れ女なので、今日だって雨かもと思っていたのに、ぜんぜんだいじょうぶでした。
ただ、曇りの写真が欲しい時にシャッターをきろうと構えていたら、いきなり晴れだしたことが2度ほどあった。
斎藤君は、天気に向かって「分かってくれよ・・」と説得していたらしい。
2時には終わった。
後で聞いたんだけど、ちよじはここ2日間の撮影が楽しくてたまらず、終わっても「皆、まだ帰らんといてー」という気持ちだったそう。
それで、お茶をいれ直したりして、皆を引きとめる工夫をしていたそうだ。
今朝がた急に寒くなったので、冬の布団を出した。
ちよじにも掛け布団用にシュラフを出してやる。
窓の所に枕をもってきて、夕方のほの蒼い空を首だけ出して眺めていたが、あまりに眠たいので、そのまま昼寝。
夜ごはんは、豚肉、大根、白菜をたっぷり入れてクタクタに煮込んだカレーうどん。
昆布とかつおでちゃんとだしをとって、カレー粉は薄めにした。

●2003年11月12日(水)快晴

天気予報ははずれて、おかげさまの快晴。
10時から撮影でした。
斎藤君の写真は、やっぱりすばらしい。
光と影のコントラストがいきていて、もの本来の力強さをまっすぐに写してくれている。
よけいなものをそぎ落とし、潔い。
もしかして、私が料理を作る時の気持ちと、斎藤君がカメラを構える時の気持ちは、シンクロしているかも・・と思った。
素材を尊敬しているという意味で。
夕方から街まで歩いて買い物。
事務所で使うような、でっかいホワイトボードを捜しに「ユザワヤ」へ。
銀行に行き、明日の仕入れもして帰ってくる。
私は、とちゅうでクラッと倒れそうなくらいにくたびれていることに気がつき、荷物はぜんぶスイセイが持ってくれた。
スイセイに手をひかれて歩いていると、私はふとネパール旅行を思い出す。
カトマンズの埃と騒音の中を、重たいリュックをかついで、スイセイと歩いた寒い夕暮れのことを。
教室の生徒さんからメールが届いた。
嬉しい文章だったので、ここにそのまま載せさせてもらいます。
「料理教室募集のお知らせに『あなたの料理が作れるようになるための教室です』とあったのが印象的で、みんなで一緒に同じ料理を習うのにそんなことできるようになるのかな、と思っていました。
教室を通してわたしが衝撃を受けたことは、野菜の育った環境を考えた保存のしかたや、イメージを持って料理をすすめていくことでした。
今まで本が先生で、なにも考えないで台所に立っていたのですが、たとえば「表面はこんがり」と先にできあがりのイメージを持つだけで、方法を思いついて、本が開いてなくても先に進めていけるということが、すこしずつ今楽しいです。
逆にほんとになにも考えてなかった自分にも驚きました。
まさか卒業制作なるものがあるとは思っていなかったので、オリジナルレシピなんてなーい!と不安だったけど、なんとか当日の朝には決まって、みんなでテーブルを囲んでいろんな料理を見て食べることができて、ほんとに楽しかったです。
自分のレシピは1ページ目を開いたところですが、これからページを増やしていくのが楽しみです。この機会を与えてくださってほんとにありがとうございました」。
私も初めてのことで、やみくもに教室を初めたけれど、とにかく皆の空気に刺激されながら、流れるようにしてここまできたっていう感じでした。
卒業制作っていうのも最初は思いつきだったんだけど、でき上がった生徒さんの料理を見て、食べて、あー、こういうことが教室でできたらどんなにいいだろう・・と思っていたことを思い出しました。
ほんとうにありがたいことです。
夜ごはんは、そば、なすもみと貝割れ、焼きピーマン。
風呂を温泉にして浸かる。
布団の上で、蒼い夜空を眺めながらストレッチだ。
今夜も早く寝るべし。

●2003年11月11日(火)雨

昨夜はランディさんの「旅人の心得」を読んでいて、泣いた。
娘のモモちゃんにむけた手紙の様な文章のところで。
これからの世紀を担ってゆく、全世界の子供たち(あるいは大人たちにも)に向けて、それはとてつもなく優しいランディさんの肉声だった。
「みみっちいことをしないで、惜しげもなく、気前よく、際限なく、この世界のあらゆるものに、自分の心を映しなさい。そして心を与え続けなさい」というところで、オーン、オーンと布団にもぐって私は泣いた。
今日はテレビの収録でした。
3度もNGを出してしまいました。
私が言わなければならないセリフがとても長くて、小学生の時から本読みが苦手な私は、 心臓をバクバクさせ、ほんとに冷や汗をかきながらつっかえつっかえ言った。
4度目で、やっとOKが出た時には、すがる思いでした。
郁恵ちゃんもイモちゃんも、失敗続きの私にとても優しく、郁恵ちゃんは「そんなのをスラスラ言える方がおかしいいんだから。アナウンサーになれちゃいますよ。マンボンギョンゴウって言ってみて。ハイ、だいじょうぶですよー高山先生」なんて励ましてくださった。
私は涙が出るほど嬉しかったよ。
タクシーで帰ってきて、スーパーに寄り、明日の撮影用の仕入れ。
くー、くたびれました。背中がパンパンだ。
今夜はちよじが夜ごはんを作ってくれていた。
黒ゴマの炊き込みごはん(玄米)、ぜんまいと牛肉とにんじんの炒り煮、かぼちゃの(スキップの)ポクポク煮(私のレシピで作ったらしい)、塩鮭、わかめスープ、もってのほか(紫色の食用菊)の梅じょうゆかけ。
ちよじはほんとに上手。盛りつけも、器の選び方もセンスがいい(料理が映える器をちゃんと選ぶ)。
黒ごまの炊込みごはんは、2合の玄米に対して、酒大サジ3、しょうゆ大サジ1強、黒ごまを炒ったもの大サジ1を混ぜて炊いたのだそうだ。
玄米の炊き込みごはんって、お米に味が染みこまないので、どうも私は敬遠していたが、これはすごくおいしかった。具が入らないところがミソだと思う。ほんとに目から鱗のおいしさでした。
ぜひ、こんど本を作る時にやってみたいものだ。
私は、黒ごまを半ずりにして入れよう。
かぼちゃも、ぜんまい煮も、スープも、すべてとてもおいしかった。
「いつでも嫁に行けるのう」と、スイセイも喜んでいた。
料理が上手なのって、人を幸せにするんだな。
歌が上手い人が、皆を幸せにするのと同じだな。
「みい、風呂にしっかり浸かっての、屁をして早く寝ろ」と、スイセイに優しく言われる。
まだ12時だけど、明日も早いので、今夜は早く寝ます。
ちよじは今、私の足もとの布団の中で「ゲド戦記」を読んでいて、「オジオンが死んだ・・」と教えてくれる。



日々ごはんへ めにうへ