●2006年3月19日(日)小雨のち晴れ
7時に起き、風呂に入って支度をしていたら、ディレクターさんから電話があった。
今日は、テレビの収録で浅蜊漁を見に行く予定だったんだけど、雨のため延期になった。
船が出ないんだそうです。
海の仕事をする人たちは、とても慎重に天気のことを考えているんだな、ということが分かった。
私なんか、遠足くらいの気分で、このくらいの雨だったら決行だろうと思っていた。
でも、おかげで丸1日、プレゼントをもらったような気持ち。
ほっとして、そのまま昼まで二度寝する。
そういえば、昨夜はほとんど眠れなかったなあ。
誰かにインタビューして、切磋琢磨に原稿を書いている自分と、その自分がまた誰かにインタビューされ、テレビに出ている夢をみた。
布団を干しながら、東と西の空が黄色ぼったい。
ものすごく晴れて、真ん中は青いんだけど、両側がはっきりと黄色い。
お昼を食べ終わってスイセイに見てもらうと、あれは黄砂だそう。
そういえば、ベランダもジャリジャリするし、風で目に入ってきた。
慌てて布団を入れました。
この砂は、中国や韓国の方からはるばる飛んできているのだそう。
うーん。すごいことだなあ。
陽のあたる畳の部屋に、今までの写真をいっぱいに並べ、『翼の王国』の本のことを考える。
思いついたことを、どんどん紙に書き出してゆく。
黄砂の黄色は、だんだんに押し寄せてきています。
荒々しい自然をよけて、家の中に非難しているような、不思議に温かい気持ちとなる。
ここには電気ストーブも、ミルクティーも、ミルクコーヒーもある。
私は、今までの自分も、他の誰も、行ったことないところに行きたい。
でもそこは、本当はみーんな行ったことがある、楽しすぎて涙がでちゃうところ。
まがいものなんかいらないよ。
『ohana』の音楽をエンドレスで聞きながら、なんか、そんなことを思った。
私はがんばろう。
ぜんぶが、心からやりたい仕事なのだから。
夜ごはんは、鯵の干物、白滝と椎茸煮〔残り物をドッキング)、ひたし豆、人参の塩もみ(ごま油かけ)、辛み大根のおろし、焼きのり、梅干し、油揚げと葱の味噌汁、白いご飯。
朝ご飯みたいな献立になったが、とてもおいしかった。
リーダーにもらったわけぎは、昔の葱みたいに香りが強くて、とてもおいしい。
味噌も、谷中の商店街で買った信州味噌を使ったら、子供のころの味噌汁の味がした。
さて、明日も早起きだから、今夜は早めに風呂に入ろう。
『ウルルン』『情熱大陸』『世界遺産』とめじろ押しだけど、見終わったらさっさと早めに寝よう。
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