2006年11月上

●2006年11月10日(金)快晴

10時に起きてヨガ。
朝からバタバタと用事をこなす。
「おまけレシピ」の続きをやっていたら、ヒラリンが来た。
午前中から清水農園に行ったそうで、抜きたてのほうれん草、蕪、チンゲン菜、掘りたて里芋、もぎたて椎茸(柑橘つき)、柿、牛蒡を届けに来てくれた。
牛蒡は、緑化センターに行ってわざわざ買ってきてくれた。
この間のテレビでお世話になった、宇田川さんが育てたものだ。
ヒラリンは最近、ギャラリー「Fa've」の引田さんにたのまれて、週末だけパン屋さんのお弁当を作っている。
そのお弁当用に使う野菜を、清水さんのところで調達してきたらしい。
宇田川さんの牛蒡は、きんぴらにするのだそう。
「ヒラリンはえらいのう」と、走りに行く前にさっきスイセイがつぶやいていた。
ほんとに私もそう思う。
お米も、お米屋さんで精米してもらったのを自転車で買いに行くし、ご飯も炊き込みご飯も、いつも土鍋で炊いている(炊飯器が小さいのしかないから)そうだ。
梅干しも味噌も自家製だし、ぬか漬けもやっている。
忙しく働いているパン屋さんの皆に、少しでもゆっくりした気持ちになってもらえるように、派手ではないけれど、じんわりとした、体のためにもいいお弁当を作っている。
それが、楽しくてたまらないらしい。
ヒラリンの家はひとり暮らしにしては広い台所だけど、冷蔵庫は小さいし、ガス台も2口しかない。
でも、できることを、目の前のことからひとつずつ、労力を惜しまずに、気持ちを大切にしてやっているところが、すごくいいと思う。
自転車には、カゴもついてない。
その自転車で、私の撮影の時の仕入れもしに行ってくれるんだけど、さすがにそろそろ大きなカゴをつけようとしているみたい。
というわけで、ヒラリンは野菜だけ置いてコーヒーをさっと飲み、爽やかに帰って行った。
私は、試作をやりながら「おまけレシピ」書き。
そして、『日々ごはん8』の最終校正にとりかかった。
夜ごはんは、鰤かま大根、小松菜と油揚げの煮びたし、焼き椎茸(清水さんの)、葱と三つ葉の味噌汁、玄米。
生すじこの新鮮そうなのをスーパーで見つけ、つい買ってしまった。
去年、醤油漬けにしても、スイセイは苦手で食べなかったのに。
秋になると、あの紅いピカピカした姿にとても惹かれるのです。
夜ごはんの支度をしながら、去年みたいに、丁寧に粒をはずして漬けた。
明日は、ひさびさに雨なのだそう。
校正にどっぷりはまろう。

●2006年11月9日(木)快晴

たっぷり眠って10時半に起きた。
天気予報のおじさんが、「明日は澄んだ青空が広がるでしょう」と言っていたが、その通りになったな。
雲ひとつない水色の空です。
ひさしぶりにヨガ。
音楽を何もかけずにやったら、とても自由な気分になった。
ゆっくりめに呼吸をしながら、じっくり体を動かしていく。
この間、リーダーに見せてもらった写真の中に、アムが外でヨガをやっているのがあった。
片足をぐいっと前に出してふんばり、両手を天に真直ぐ伸ばし、顔も天を仰いで、インド人みたいに思いっ切り本格的な態勢だった。
それを思い描きながら、自分もそうしているつもりになってやった。
気持ちよかったー。
太陽礼拝だけでもけっこう汗をかきました。
風呂に入って、ゲラの見直しをやってしまう。
矢内さんにいただいた、いろんな種類のじゃが芋を薄切りにして重ね、すましバターを塗って、今オーブンで焼いているところ。
じゃが芋は、キタムラサキ、ホッカイルビー、インカのめざめ。
玉葱をよく炒めて、その上に並べた。
残りの北海コガネとキタアカリは、こんど丸ごと茹でて食べよう。
『日々ごはん8』の「おまけレシピ」書きをやる。
昼間はポカポカと暖かく、陽射しが暑いほどだったのに、日暮れになったらグングン寒くなってきた。
アトリエにいるスイセイは、今頃寒いだろうな。
夜ごはんは、鰺の開き、ほうれん草のバター炒め、卵焼き(築地の)、とろろ芋(私は納豆も混ぜた)、蕪の味噌汁、玄米。

●2006年11月8日(水)快晴

12時まで寝ていた。
昨夜はワインだけだったから、それほど二日酔いではない。
でも、天気もいいし、今日はだらだらしよう。
洗濯を2回戦やってベランダいっぱいに干したら、畳の部屋でひたすらゴロゴロ。
雑誌を読んだり、そのまま毛布をかぶって寝てしまったり。
11月前半の人に会って仕事をする予定は、昨日でぜんぶ終った。
だから今日はゆるゆるにして、明日からまた頑張ろうと思う。
牡蠣の酒炒りの残りで、白菜と水菜入りのお好み焼きをおやつに作ってやったら、スイセイはとてもおいしかったみたい。
私は、なんとなしにごはんが食べたくなくて、1日中甘いお菓子ばっかり食べていた。
夜ごはんは、味噌煮込みうどん(昨夜の鍋の汁をのばし、鍋の残りの具でも加え、柚子こしょう)。

●2006年11月7日(火)快晴、風強し

7時半に起きた。
今朝は9時から撮影なので。
眠たくて眠たくて、はいつくばるように風呂に浸かり、どうにか目を覚まして出てきたら、スイセイが掃除機をかけてくれていた。
とてもびっくり。
布団もすでにたたんである。
今朝は早いから、掃除機をかけるのはパスしようと思っていたので、とても助かった。
日置さんの車が到着して、駐車場のことで大家さんに挨拶していたら、玄関からハルが飛び出してきた。
両耳を後ろにピタッとくっつけて(ハルは嬉しい時にこうなるのだそう。尻尾をあまり振れないから、かわりに耳で表すらしい)、イノシシの赤ちゃんみたいな顔になって、弾丸のように私のところに飛んできた。
超かわいい!。
つい最近まで夏毛だったから、顔も小さく固く、小学1年生の男の子みたいな緊張した風貌だった。
今はすっかり冬毛になって、太ったキツネみたいにフカフカだ。
下の家族もちょうど階段を下りてきて、「おはようございまーす!」と挨拶し、お母さんと息子たち三人が、並んで出かけて行った。
とても朝らしい景色。
「きょうの料理」のテキスト撮影だったのだけど、編集さんが朝早く築地に行って、殻つきの牡蠣や帆立て、剥き身の牡蠣、生たら、白子を買ってきてくださった。
撮影は1時くらいに終って、ヒラリンと「シルバー人材センター」に行ったり、「紀ノ国屋」にワインを買いに行ったり。
生牡蠣にレモン(国産の緑色のレモンのおいしさは、平松さんから教わりました。黄色い完熟なものとは違って、スダチやライムに近いような爽やでキリッとした酸味)をキュッと絞り、白ワインを飲みながら、牡蠣の後味が残っているうちにバターつきパンを食べる。
フランスで覚えた食べ方。
うーん、最高です。
生牡蠣って、和風で食べるより、こっちの方がいくらでも食べられそう。
というわけで、おいしい魚介がたくさんあるので、リーダーも呼び、あとは飲み会。
鍋(真だら、白子、白菜、長葱、はな茸「山形のきのこ」、えのき、水菜、豆腐)、牡蠣の酒炒り、牡蠣の中国風つくだ煮。
とちゅうからリーダーの写真をテレビ画面で見る会になり、畳の部屋に移動したので、鍋にうどんを入れて食べるところまでいかなかった。
写真を見終ったら、そのまま『僕の歩く道』見る。
ヒラリンは先に帰り、リーダーは見終ってから帰った。

●2006年11月6日(月)曇り

9時に起きた。
早起きすると、頭の中に靄がかかっている。
だから、すっきりさせるためにヨガをやっていたんだな、というのを思い出した。
「ロボ宙&DAU」を聞きながら、ひたすら太陽礼拝をくり返した。
体の中が温まって、ぼんやりの靄がゆっくり消えていく。
そんな感じ。
スイセイは、今までの自分の作品の資料を整理して、ファイリングしているらしい。
この間の穴開け作業も、それに関係しているみたい。
「記憶がなくなるってことは、本とかも作る必要がないってことよのう… 」なんてぶつぶつ言っているのを聞きながら、朝ごはんを食べる。
今はまだ11時だ。
さーて、これから「暮らしの手帖」編集部にゲラを届けに行ってきます。
川原さんもいっしょに行くから、とても楽しみ。
帰ってきました。
なんだか小さい遠足みたいで、すごくおもしろかった。
ちょっと早めに着いたので、途中の神社でおまいりをした。
紅い立派なトサカの、すごく大きいにわとりが、なぜか1羽だけいた。
お社の周りの柵の上にとまっていて、その向こうでは、背広姿のおじさんがオカリナを練習している。「おじいさんの古時計」とか。
「きっと、お昼休みの休憩時間なんじゃないかなあ。あの人は、いつもこの時間に練習しているのかもね」と、川原さん。
にわとりのこともジーッと観察し、「あの足、すごいねえ。人間の手だと思って見てみると、ますますすごいよね、気持ち悪くなってくるね」。
空は曇っているけれど、のどかでとてもいい空気。
おみくじも買った。
小吉だけど、なんか、ためになるいいことが書いてありました。
「自分も知らず、先方も知らぬが、可愛いと思う心、憎いと思う心、それがこの身体から、光りとなり、波となって、先方の身体に、心に伝わって、これを助け、これをきずつける。常に正しい神様と御一体となり平らかな心、清い思いで、美しい光り清い心波を放出しなさい」。
川原さんは大吉だったそう。
「暮らしの手帖」社の建物は、こぢんまりした住宅街にあった。
西新宿のビル郡の方には行かず、大通り添いにある神社の鳥居をくぐると、そこから別世界。
神社をぬけ、古びた石段を下りて、大通りを渡った奥まったところ。
外見はモダンでコンクリート造りなんだけど、入り口でもじもじしていたら、荷物を運びに来たみたいなおじさんが、「宮本さーん(編集者)、お客さんですよー」と、とりついでくれた。
宮本さんは、ちょうどお昼を食べ終って、もぐもぐした口を押えながら出てきた。
休憩室みたいなところで、この間お世話になったカメラマンさんがおにぎりを食べていたり。
ぷーんと、煮物のいい匂いもしていた。
出してくれた日本茶も、香り高くてとてもおいしかったな。
なんか、垣根が低いというか、とても居心地のいいところだった。
宮本さんと、色校を確認しながら、じっくりと直しの作業。
作業が一通り終って、松浦弥太郎さんにもお会いした。
松浦さんは、写真で見るよりもすごくかわいらしい方だった。
笑顔がすごくいい。
話しながらも、いつも目が笑っている。
キューッとしっかり笑う時、その笑い顔は、小学生の男の子みたい。
声も、ゆっくりな喋り方も、思った通りの方でした。
松浦さんは、このたび「暮らしの手帖」の編集長になった。
編集長なのにぜんぜんいばってなくて、宮本さんとも他のスタッフさんたちとも、私たちとも、同じ雰囲気で接している。
私の好きな人って、こういうことが共通だ。
どんな理由があっても、いばったり、権力をふりかざしたり、大声で怒鳴ったりする人が、私は世の中でいちばん苦手。
てくてく歩きながらの帰り道、お昼を食べに入った裏道のお店もとてもよかった。
ランチはお弁当になっていて、ロールキャベツのトマトソ−ス煮、魚のフライ(タルタルソース)、カリフラワーとトマトのサラダ、ぬか漬け(胡瓜、大根)に、黒ごまがかかったご飯、葱の味噌汁。コーヒーつき。
おばあちゃんがウエイトレスで、おじいちゃんが料理を作っていた。
おかずはどれもちゃんと作ってあって、温かくて、とてもおいしかった。
ロールキャベツのトマトソースも、生のトマトでちゃんと作ったみたいだったし、グタグタに煮込み過ぎてないし。
こんど行く機会があったら、オムライスかハヤシライスも食べてみたいな。
食べながら、川原さんといろいろお喋りしたのもおもしろかった。
恋愛の話とか、めずらしく女子同士の会話もした。
というわけで、ぜんぜん明るいうちに、明日の撮影の買い物をして帰ってきた。
ずっと気になっていた「百年」という古本屋さんにも寄って、1冊買ってきた。
夜ごはんは、ワンタンメン(にら、ゆで卵、メンマ、葱、海苔)、蕪の塩もみ、蕪の葉おひたし(しらすのっけ、いりごま、白醤油)、牡蠣の中国風つくだ煮(香菜)、冷やしトマト。
ちょっと早めにごはんにして風呂に入り、9時から自分が出ている『きょうの料理』を見る。

●2006年11月5日(日)晴れ

だらだらの日。
12時までねばって寝る。
ヨガもさぼる。
『日々ごはん8』のあとがきを書き出そうかな…とも思ったけど、今日はとにかく仕事らしいことはやらないことに決めた。
あちこち掃除。
電機ストーブを拭いたり、本棚や手紙の整理とかもやりながら、のろのろとやっていたら、アッという間に3時になった。
薄暗い中で掃除をするのは辛いので、早回しで動いてワックスがけまでこぎつけた。
この間仕込んでおいた栗クッキーを焼きながら。
散歩から帰ってきたスイセイに、芋もち団子(冷凍しておいた)を焼いてやる。
「もちもちして、すごーくおいしい。なんともいえん感じでの、味がなじんどる」と絶賛された。
アムに教わったとおり、じゃが芋が熱いうちに片栗粉を加えて、真面目にこねたからだと思う。
それと、じゃが芋がおいしいせい。
栗クッキーは、いつもより焦げやすかったが、出来上がって冷ましてみたら、栗せんべいみたいな風合いが残るクッキーになった。
なかなかおいしい。
「みいよう、すごいおいしい」と、スイセイがわざわざ言いにきたくらい。
床がピカピカして、スーッイと滑るのがとてもいい気分。
これから『まる子』が始まります。
夜ごはんは、いかのたらこ和え(酒、ごま油少し)、いかのワタ炒め、水菜のおひたし(しらすのっけ、白醤油)、けんちん汁(蒟蒻、大根、里芋、油揚げ、大根葉)、玄米。

●2006年11月4日(土)曇りがち一時雨

11時まで寝こけてしまった。
最近、いろんな夢をみるし、夢の方にひきずられがち、自分の中にもこもりがちだ。
秋のせいかもしれないし、あと、確実に「フィッシュマンズ」のせいだと思う。
しかし、ヨガをあんまりやる気にならないのは困ったものだ。
そのまま布団の中でだらだらしたい気分だったが、今日は試作をやらねばならないから、起きて風呂に入り、髪も洗った。
昼間に髪を洗うのって、いいもんだな。
陽に晒されて、鳥が鳴いて、時間が止ったようになる。
1時ごろ、かおるちゃんがドイツのお土産を届けにきてくれた。
私は、ゲラを宅配便で送るのと、試作のための買い物へ。
帰ってきたら、スイセイとかおるちゃんは「F’eve」に出掛けるところだった。
かわしまよう子ちゃんと待ち合わせだそう。
「マーガレット・ハウエル」の展示もやっているし、ちらっと行きたい気もしたが、内向きの私は遠慮することに。
あとで、ひとり静かに試作をやろう。
そういえば昨夜、「自然」ということについて、寝る前に考えていた。
私が思う自然というのは、土とか木々ももちろんそうだけど、動物、空、雨、晴れ、光、虹、風とか、気温の変化とか、空気とか、時間もそう。
人間が作意を持って、脳みそを使って作られた意外のものがぜんぶ自然、かな?。
街、建物、駅、地下鉄、電車、車、アスファルトなどとは逆のものだけど、そういうものともいっしょくたにある。
『きょうの料理』の収録の時、「自然が好き」というようなことをインタビューで話しているうちに、自然体とか、自然派志向みたいな風に、私はよく思われているみたいだけど、自分はそういうのと違うんだよなーと思いながら、うまく説明ができなかった。
私、パンクだし。
そういう意味の自然が、「フィッシュマンズ」の音楽には混ざっていると思う。
人間が到底つかまえられないもの。
身をまかせるしかない、考えても仕方のないようなもの。
そういうののことを自然といって、私にとって、それはいちばんくらいに大事なことなのだ。
夕方になって、空が黄色くなったかと思ったら、ぽつりぽつりと降り出した。
そのうち、屋根をたたく大降りに。
なんか、せいせいとした気持ちになる。
試作をしながら、夜ごはんの支度。
牡蠣と帆立てと蕪のグラタン、牡蠣の中華風つくだ煮、白菜のもみサラダ、かぶの浅漬け、青大豆入り玄米、中華スープ(牡蠣を炒りつけた鍋に水を加えてのばし、刻み葱)。

●2006年11月3日(金)快晴

ポカポカと、春みたいに暖かい。
今朝はヨガをやらなかった。
午前中から、『日々ごはん8』の校正をやりたかったので。
1時くらいにひととおり終り、お昼を食べて休憩。
もういちど見直しをやる。
世の中は今日、祝日なのだな。
どおりで車の音もあまりしないし、鳥たちが盛んに鳴いています。
校正は、「空中キャンプ」と「宇宙 日本 世田谷」をくり返し聞きながらやった。
今日の気分にぴったりくるので。
校正をやりながらでも、佐藤君の歌声が入り込んでくる。
ひとりきりで歌っているみたいな、自分の中に向けて歌っているような声。
かすれたり、半音ずれたり、泣いてるみたいな声。
何度も聞き耳を立てた。
4時くらいに終わりました。
気がつくと、目がしみるように痛い。
スイセイは、一日中、部屋でバタバタやっている。
トイレに行くついでに覗いたら、穴を開ける大きな器械で、透明の袋に次々と穴を開けていた。
私は、ごはんの支度までにレシピ書きもやってしまう。
夜ごはんは、海老のチリソース炒め、ピーマンとセロリの葉の塩炒め、ワンタンスープ(白菜、ニラ)、玄米。
たまに年に1回くらい、ワンタンがものすごく食べたくなる時がある。
たくさん作ったので冷凍しておいて、こんどワンタンメンにして食べよう。

●2006年11月2日(木)曇り

バタバタするのがいやなので、今朝はヨガは休み。
11時から「レタスクラブ」の打ち合わせ。
藤原さんは、「小川軒のレーズンウィッチ」をお土産に持ってきてくださった。
わーい。
1時間ほどで終って、1時からは『日々ごはん8』の表紙撮影。
新居さん、丹治くん、浅井さん、かおるちゃんがいらっしゃる。
撮影の間、私は昼ごはんの準備をしたり、いらなくなった紙束を整理したり。
午前中から煮込んでおいた牛スネのスープに、大根と、昨夜お蕎麦屋さんにもらった蕪を加えてコトコト煮込む。
これは、後で味噌と牛乳を少しだけ加え、塩とこしょうで味をととのえた。
枝豆としらす、枝豆とたらこのおにぎり、蕪の浅漬け(かぼすの汁と皮入り)、いんげんのおかか醤油炒め煮。
三時くらいに撮影が終り、遅いお昼ごはんを皆で食べる。
レーズンウィッチも皆でいただく。
浅井さんとかおるちゃんをムーバスまで送りがてら、スイセイと私は郵便局まで散歩。
帰ってきたら、なんとなくくたびれていた。
夕方の教育番組メドレーを見ながら、だらだらと割れせんを半袋食べてしまう。
今日はおやつの食べ過ぎだ。
夜ごはんは、鍋焼きうどん(卵、蕪の葉っぱ)、もみセロリのおかか醤油、冷やしトマト。

●2006年11月1日(水)快晴

夏が終って秋になった、と思っていたら、もう11月だ。
これから暮れにかけてが、また早いんだよな。
今朝は、10時に起きてヨガをやった。
そして昨夜、『フィッシュマンズ全書』をまた読んでしまった。
中には、佐藤君から何かを引き出そうと体ごとぶつかって、こわれそうになりながらも、インタビュアーがちゃんと心を削って書いている記事もあった。
インタビューの佐藤君の言葉でおもしろいのとか、ひっかかるのとか、付箋を貼りながら読んだ。老眼鏡をかけて。
「昔から静けさってのが自分の中にあって、日々感じる空気感みたいな感じの中に果てしない静けさってのが絶対あるんだけど、そういうことをやりたい。だから、音はどんなにうるさくてもいいんだけど、その中に静かななにかが聞こえるっていうか、感じられるものですかね」。「歌詞はいつもサラサラッと書くことにしてる。サラッと書いてあんまり見直したりしない。自分がすごくバカでダサくて無力な、社会のクズみたいな気分で、とっても謙虚な気分で書くことにしてる。そうやって誰にも見つからないような歌詞を書くのが好き。もうどうだっていいようなこと、紙クズみたいなもん、それを何年もやるのがいい。この曲(BABY BLUE)もそう、もうずーっとおなじ感じです。ヨロシク」。
ひゃー、超カッコイイ。
このところ夢にも出てくるし、おっかけみたいになっている。
今こうして日記を書いていると、左半身がすごく暑い。
太陽の光が強くて、あちこちキラキラしている。
下の公園では、お母さんたちと子供が賑やかに遊んでいる。
さて、1時から「きょうの料理」の打ち合わせだ。
そしてそれが終ったら、アノニマに打ち合わせに行ってきます。
新しい本の、デザインアイデアを見に行くのです。
8時くらいに吉祥寺に帰り着き、おいしいお蕎麦屋さんでホッとひと息。
ビールを2本と、カレー丼、ざる蕎麦、めかぶ蕎麦を食べて帰ってきました。
帰りがけに、大きな蕪を2束もらった。
明日は皆が集まるので、お昼ごはんに何か作ってやろう。
今夜の『世界ふれあい街歩き』は、マラケシュだ。



日々ごはんへ めにうへ