●2006年12月31日(日)快晴
昨夜も「チャングム」を見た。
最終回を見逃していたので、最後の幸せな回を見れてよかった。
布袋を被されて、船に乗せられたところまでしか見ていなかったから、最終回でまた何かたいへんなことが始まるのか…と、少し心配していた。
今日は、朝風呂に浸かりながら、風呂場の掃除。
おせち料理に入る前に、包丁も研いだ。
年に一度しか研がないわけでもないのだから、もったいぶることはないのに、(今年もお世話になりました)などと、つい思ってしまう。
(今年もいろいろあったなあ…)なんて。
そして、大掃除をしていると、子供のころの大晦日のことをしきりに思い出す。
父は、ふだん掃除などぜったいにしない人なのだけど、毎年大掃除の時だけは、家族の先頭に立ってやっていた。
早起きして、「なおみは○○を、みどり(姉)は○○をやりなさい。お父さんは玄関をやるから」などと仕切るのだ。
玄関の戸をはずし、水をかけてゴシゴシこすったり、障子を張り替えたり。
畳を干したりもしたような気がする。
まずは、家の前の小さな川のどぶさらいから、大掃除が始まったような思い出もある。
水は冷たいし、面倒くさくて大掃除なんて嫌いだったけど、ぜんぶやり終えた後、皮を1枚はがしたように、どこもかしこもスッキリきれいになって、すがすがしい空気になる。
父をはじめ、家族全員が晴れ晴れとした顔つきになる瞬間。
毎年、性懲りもなく自分ひとりで勝手に大掃除をし、新年を迎えようとするのは、そういうのを今だにひきずっているんだと思う。
今年最後の買い物から帰ってしばらくしたら、しおりちゃん一家が来た。
テーブルの上で、私はおせちの支度などしながら、なんとなくいただいたワインを飲み始める。
和楽は首が細くなって、また少し大きくなっていた。
たわいない話をしながら、永谷(しおりちゃんの旦那さん)もしおりちゃんも、20年来のつき合いだけど、これからも長く長く続いてゆくんだろうなとぼんやり思った。
そういうのが、かけがえがなく幸せ。
帰り支度をしている時、「和楽が生まれる時、このおばちゃん(私のこと)がいたのは覚えとる?」とスイセイが聞いたら、「うん、覚えてる」と和楽は答えていた。
「どんな感じじゃった?」と聞くと、「気持ちよかった。泳いでいるみたいだった」なんて言っている。
そうなのかー。
私は、なんともいえない感動。
もしかして、今年あったことの中で、いちばん嬉しかったかも。
『サザエさん』を見ていたら、川原さんが来た。
川原さんはこれから実家に帰るそうで、来年のカレンダーを届けにきてくれた。
なんだか、大晦日に誰かに会うのって、特別な親密度を感じます。
さーて、7時半からは紅白だ!。
夜ごはんは紅白を見ながら。
おせちをつまみながら、日本酒をちびちび。
煮しめ(鶏肉、れんこん、干し椎茸、人参、蒟蒻)、松前漬け、だし巻き卵(蟹入り)、
煮しめに入れた椎茸は、高知の亨子ちゃんが送ってくれたのを干し椎茸にしたもの。
もどしている時から香り高くて感心していたが、おどろくほどおいしく出来ました。
白菜漬けも、ひと晩で水が上がった。
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