2007年8月中

●2007年8月20日(月)快晴

「宿題は、午前中の涼しいうちに」と昔から言われているとおり、10時くらいには涼しい風が。
私は、涼しいうちにぞうきん掛け。
昨夜の残りのちらし寿司をお昼に食べ、1時から打ち合わせ。
秋から、新しい連載が始まります。
まだここには書けませんが、初めての仕事だし、たいへん憧れている方とのページなので、ドキドキしていた。
だけど、編集の方と話しているうちに、ずいぶん安心した。
心構えができた。
内容は、始まってみないと予測ができないことなので、準備もまだできない。
でも、そこがなおのことワクワクする。
暑いさなか、街へ買い物。
成田までのバスのチケットやら、洋服やら、おいしいパンやら。
ひさしぶりに、夕方の教育テレビメドレーでくつろぐ。
ルバーブパイを頬ばりながら。
ヒラリンにお土産でもらってからというもの、このパイが大好物。
夜ごはんは、鰻の蒲焼き、わかめと香味野菜のサラダ(みょうが、貝割れ、青じそ、柚子こしょうドレッシング)、ごぼうと蒟蒻と舞茸の炒り煮、ゆで落花生、玄米。
今夜は、ひさびさに『世界ふれあい街歩き』だ。

●2007年8月19日(日)快晴

昨夜は、クーラーをつけないでもよく眠れた。
今日は普通に暑い、っていうくらい。
お盆を過ぎると涼しくなるって、子供のころから言われてたけど、ほんとだな。
お昼に冷やしラーメンを食べ、あちこち掃除。
本の撮影中心になっていた部屋を、いつもの暮らし用にリセットした。
ポタポタと汗をかきながら。
明日の打ち合わせの準備をしたり。
来週はまた中国だから、うかうかもしていられない。
中国の仕事は、「ロボ、出動よ!」と、電話がかかってくるような感じ。
ふだんの暮らしのリズムの中に、いきなり連絡が入っても、中国のことはどんなことがあっても出掛けていく。
スーツケースに詰めていくものは、スパイの七つ道具だ。
そういえば昨日、出掛ける前に、玄関のところに蝉がひっくり返っていた。
誰かに踏まれたら気の毒だから、土のある方へ投げてやろうとつかんだとたん、ジィーーーー!といきなり鳴いて、こっちに向かってきた。
私の腰のあたりにとまったかと思ったら、杏の木の方に一直線に飛んでいった。
悪いことをした。
瀕死のところを邪魔してしまった。
「よけいなことせんといて〜〜〜〜、ジリ〜〜〜〜〜〜〜!」。
夕方、スイセイと散歩。
途中から走り出し、公園まで。
スクワットは15回。
帰って、洗濯物をたたみながら『サザエさん』。
夜ごはんは、ちらし寿司(中トロのヅケ、みょうが、青じそ、胡瓜、白ごま、ちりめんじゃこ)、冷やしトマト、オクラのおひたし、蕪の葉のおひたし、あらめ(海藻。もどしてから刻んで、かつおぶし、醤油、みょうが)、枝豆。

●2007年8月18日(土)曇り

7時に起きてしまった。
窓を開けたら、曇りの日のラジオ体操の匂いがした。
天気予報で知っていたからそれほど驚かないけれど、ここのところの炎暑(っていうらしい)からすると、きつねにつままれたように涼しい。
スイセイの運転で、今日は入間というところに行く。
「ジープの機能美」という展示会があるらしい。
田中君もいっしょ。
朝っぱらから、いそいそと炊き込みご飯をしたりして、おにぎりを作った。
さて、どうなることやら。
楽しみだ。
前回の反省で、今日は保冷剤入りの保冷袋と、あったかセットを充実させた。
あったかセットというのは、ひざかけや首にまくもの、靴下など。
では、行ってきます。
夕方、6時前に帰ってきた。
スイセイは、小学生の男子みたいな顔になって、全身がキラキラしていた。
ジープを欲しがっているのが、よーく分かった。
私は、展示物よりも、駐車場に停めてある、お客さんたちが実際に乗っているジープを見る方がおもしろかった。
1台、いいなと思うのがあった。
あんまりジープジープしてなくて、ちゃんと屋根もあり、くさったような水色がわいい。
でも、全体的には、どっちみちすぐに飽きてしまった。
ひとりで来ていたら、スイセイは1日中いたかったそう。
スイセイの運転は、上手になってきたみたい。
というか、ずうずうしくなった。
走り始めは、「信号に間に合いたいけど… さあ、どうでしょう… はいっ、間に合いました」と、前みたいに独り言を言っていたのに、「オッ、いやなヤツ」とか、「なんか、眠うなっきたのう」なんて言うようになった。
田中君が地図を見てナビをしてくれたので、私もすっかり安心し、眠くなった。
今日は目的地があったし、12時までに着くようにと、時間も決められていた。
車の移動というのはこういうものかもしれないけど、目的地も時間も何も決めずに、景色のいい道を気ままに走るの方が、私はずーっと楽しいな。
ところで、あったかセットは正解だった。
クーラーをいちばん弱くしても、寒いくらいだったので。
生理でもあったので。
私だけうちまで送り届けてもらい、スイセイと田中君でレンタカーを返しにいってくれた。
ぐったりとくたびれ、布団に横になったら爆睡。
夜ごはんは、テレビを見ながらおにぎりの残りを1個食べた。
スイセイは8時過ぎにごきげんで帰ってきた。
やきとりとポテトサラダをつまみに、田中君とビールを飲んだそう。

●2007年8月17日(金)快晴

今日もまた、午後からぐんぐん暑くなってきた。
昨日は、熊谷と岐阜で40度を越えたそう。
そんな中、スイセイ本のための文の準備。
畳の部屋に書類を並べ、スイセイが今まで書いたものを読み込む。
声を出して笑ったり、泣いたり。
私は、とんでもない人といっしょに暮らしているな。
夕方、散歩のつもりが途中から走ることになった。
ふたりとも自然にそうなった。
公園に着いたら、スイセイはグラウンドも真剣に走っていた。
いつもの水場で水を飲み、顔を洗ったら、スクワットを15回。
黒い犬が私の方に来て、落ちていたパンくずを食べるのを見ながらやった。
夜ごはんは、平目の煮付け、トマト、油揚げのチャンプル(ゴーヤ、茄子、赤ピーマン)、大根おろし、浅蜊の潮汁、玄米。
今の時期、お総菜がとても売れているのだそう。
この暑さでは、ごはんを作るのも大仕事だものな。
私も炒め物をしていて、汗まみれになった。

●2007年8月16日(木)晴れたり曇ったり

「みいよう。カレーが白くなっとるのって、いたんどるってことかのう?」という声で、やっと跳ね起きる。
昨夜は、撮影が終わってから、軽く打ち上げをやった。
丹治君が最後までいてくれて、11時くらいにお開きになった。
打ち合げというのは、ひとつの区切りなんだな。
ひとつの仕事が終わっても、着地しないと、次に進めない。
丹治君は、着地に手を添えてくださった。
なんか、そういう飲み会だった気がする。
この炎暑で台所は蒸され、カレーの残りはすっかりダメになりかけていた。
昨夜のうちに気がついて、冷蔵庫に入れておくべきだった。
すき焼きの残りはいたんでしまったので捨て、カレーは白いところをすくい取り、温め直して食べた。
だめだなあ。
本を作ったって、これじゃあな。
まあ、これも自分だから仕方がない。
今日はちょっと脱力して、また明日から始めよう。
夕方、スイセイと散歩。
中央公園の芝生に座り、夕暮れの空を眺めていると、トランペットが。
ブラスバンドのパート練習みたいな、あんまり上手でない音が、風にのって聞こえてくる。
それが、「天使が遊んどる」ような金色の空にぴったりだった。
今日は、スクワットを12回。
夜ごはんは、そうめん(ゆで水菜添え)、肉豆腐、冷やしトマト。

●2007年8月15日(水)晴れ

今朝は、目覚めるたんびに足がつって、こむら返りになった。
夢も、変なものだったなあ。
どこかへ遊びに行くんだけど、友だちの赤ん坊をだっこしようとしてるのに、手がだらんとして抱き切れなかったり。
誰かの背中に飲み物をこぼしてしまい、大慌てで水をくんできたら、ぎりぎり手前の溝で、つまずいて全部こぼしてしまったり。
よぼよぼの犬を助けようとしているのに、力が入らず、川に落としてしまったり。
なんで自分の気持ちとは裏腹なことばかり起こってしまうんだろうと、ふがいなく思っている夢。
起きてから気がついたのだけど、それは、気がそぞろだったからだ。
何かに気をとられていることを、本人もそれに気がついていないくらいの無意識レベルで。
うまくいかない時っていうのは、きっと何か理由がある。
その反対に、自分がやりたいと思っていることが次々実現してゆくのにも、はっきりとした理由がある気がする。
それは、やりたい気持ちがめちゃくちゃに強いからだ。
さーて、最後の撮影。
今日もまた、楽しみながら、味わいながら、感じながらやろう。

●2007年8月14日(火)快晴

4時くらいにトイレに起きて、眠れないまま7時までうろうろ。
やっと眠たくなったと思ったら、あっという間に8時になって、エイヤッと起きる。
本の撮影もあと2日。
どこかが緊張しているんだろうと思われる。
これは、中国での仕事の時と同じ精神状態。
あんがい気が小さいのは、体の中にいる自分がいちばんよく知っている。
というわけで、10時半から撮影だった。
あまりに暑いので、冷房をつけてやった。
閉めきった窓から、アッケラカンと明るい外の光。
ご飯ものばかりドドーンとあったけど、ほどほどに力が抜け、楽しみながらひとつひとつ作っていけた。
4時半くらいに終わりました。
チャク、チャク、チャクと音をたて、本の出来上がりに向かっている。
もう、終わりは目の前なのが、夏の終わりのようで淋し、切ない。
けど、どんな楽しいことも、終わらないと次に進めないのだから。
暮れなずむ夕方、スイセイとふたりで走りにいく。
無理をしないように、歩いたり、走ったり。
スクワットも7回で終わりにする。
夜ごはんは、撮影の残りもの。
さー、明日もまたがんばるべ。

●2007年8月13日(月)快晴

昨日は、1日中寝ていたので、朝、8時に起きて、昨日の日記を書いた。
ゴミも出した。
朝ごはんに、スイセイが冷たいうどんを作ってくれた。
ツルツルと食べながら、「宮崎駿みたいな空じゃのう」と言う。
本当に。
ラピュタの空のよう。
水色がいつもよりくっきりと色濃く、真っ白い雲が意志を持っているみたいに浮かんでいる。
洗濯ものを干しながら、そんな空を見ていたら、ふいに泣きたくなった。
カラオケで郁子ちゃんが歌っている時、私は泣いた。
その前に、「トネリコ」で飲んでいる時にも泣いた。
泡みたいな、儚い時間のことを思うのだ。
いちばん楽しい時に、こんなのを感じるようになったのは、年をとったということだろうか。
本当は、もう1日くらいぼんやりと過ごしたいが、明日からまた本の撮影が始まる。
最後の撮影だから、気をひきしめて臨もう。
それには、しっかりと準備だものな。
あちこち念入りに掃除をし、最後の試作。
レシピを直して、夕方に仕入れ。
夜ごはんは、鮭茶漬け、サラダ(ロメインレタス、人参)。
お昼をしっかりめに食べたので。

●2007年8月12日(日)快晴

昨夜は、ものすごく楽しかった。
いくこちゃんと「トネリコ」で対談して、そのまま飲み会になった。
サンとシミズタのご両親が会食で来たり、「スヌイ」の子たちが来たりして。
会いたい人たちに、偶然、同じ日に会えた喜びで、私はずごく酔っぱらった。
私たちは閉店までいて、皆でカラオケにも行った。
サンとシミズタもかたづけをしてから来た。
いくこちゃんの隣で、私は、楽しさが破裂して、ぼーっとしてしまうほどになった。
泣いたし。
カラオケから出たら、外は明るかった。
というわけで、ひさびさの朝帰りだった。
今日は、ひたすら眠っていた。
スイセイも私も、ご飯も食べずに、6時まで。
耳の中では、いくこちゃんの歌がずっと鳴っていた。
お風呂に入り、お茶漬けを食べ(夜ごはん)、また寝た。
*じつは、これを書いているのは月曜日です。
昨夜は、日記も書けなくて、アップが遅れてしまいました。
何度も開いてくださった方、ごめんなさい。

●2007年8月11日(土)晴れ

朝から、お風呂場の排水溝の掃除をしたりして。
こう暑いと、水浴びの回数が増える。
スイセイも最近よく水浴びをしていて、「うちに冷たい泉があるみたい」なんて言っている。
ふと部屋をのぞくと、パンツもはかずにパソコンをやっている。
ゲラの校正を、ギュッと集中してやる。
さて、きょうは、これからお楽しみな仕事。
いくこちゃんと対談です。
しかも、「トネリコ」で。



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