2008年後半

●2008年12月28日(日)

正月料理を仕込みながら、去年やった仕事の片づけ。

そして、これからやろうとしていることの書類を眺めていたら、紙の上を覆っていた皮が、スルッと剥けたような感じに見えた。

すっからかんになって、ようやくだ。

●2008年12月21日(日)

ようやく地面に足が着いたような気がします。
ハワイ島から帰って、もうひと月半も経ってしまったけれど。

「ホノカアボーイ」の公式ホームページ、開設されました。

●2008年12月14日(日)

「2001年宇宙の旅」を初めてみた。
ものすごい美しく、哀しく、狂おしい、本気の映画だった。
ペンが空中に浮かんでいて、扉があいて、スチュワーデスみたいな女の人がこちらに向かって歩いてくるシーンが大好きだった。

●2008年11月30日(日)快晴

日曜日らしい秋晴れ。
11時から撮影。
「十八番リレー」の撮影も、今日で最後になってしまった。
窓いっぱいに、黄色や茶色の葉っぱが見える。
そこに黄色い光が当たって、あちこち黄金色になっている。
この間、オレンジ色のTシャツを干していたら、まるで「キリン秋味」みたいだった。
夕方、スイセイを誘って散歩。
夜ごはんは、牛丼、小松菜の煮びたし、豆腐の味噌汁。

●2008年11月28日(金)雨のち曇り

とても寒い。朝は、床が冷たくなっている。
朝ごはんで、きのうのシチューを薄めて出したら、「なんか『フランダースの犬』みたいじゃのう」と言いながら、スイセイはその気になってスープボウルを両手で抱えて飲んでいた。
貧乏でうちにはスープと堅いパンしかないけれど、みたいな感じ。
11時から村上さんがいらして、『続、おかずとご飯の本』の作業。
校正したものをぜんぶ渡してしてしまった。
ああ、やることがなくなってしまった。
夕方、『チクタク』のまえがきを書いて田中君にお送りする。

●2008年11月27日(木)冷たい雨

薄暗くて、時間が分からなくて、目が覚めたら10時を過ぎていた。
仕事部屋のカーテンを開けると、イチョウの木がブハッと黄色い。
雨降りのぼんやりグレーがかった空気と、紅葉の色合いが、しっとりと美しい。
朝ごはんを食べながら、「坊主がのびてきて、白髪がはっきりして、今ぐらいがけっこう好きなんじゃけどの」とスイセイ。
年をとったら、司馬遼太郎みたいに真っ白になれそうでうれしいラシイ。
「私は、白髪頭をひとつにくくって、オキーフみたいになって、荒野に住むようなばあさんになりたい」 「そうじゃの。オレは、隣の家が遠くにあるような家がええ」。
と、ひとしきり話す。
年をとったら、日本の田舎で暮らすことばかりを考えていたけど、外国だっていいのだ。
ハワイ島でもいいし、アメリカの田舎でもいいのだ。
ビーフシチューをコトコト煮ながら、今日もまた校正の続きをやる。
ドミグラスソースが冷凍してあったので。
牛肉を塩、黒こしょう、おろしにんにく、オリーブオイルちょっとでマリネしたのを、バターで炒めて。
玉ねぎも炒めて、ちょっと粉をふって赤ワインで鍋の焦げつきをこそげ、水を加えてブーケガルニ。
大きめのにんじんとかぶ丸ごと入れて、ウルトラ弱火で煮込んでいる。
水の量は、かぶの上半分がはみ出しているくらい。
ふたをしているので、鍋の中は蒸し風呂状態。
ビーフシチューがすごくおいしくできたので、リーダーに電話したら、すぐに来た。ナツコの誕生日だそうで、ふたり分をおすそわけ。
夕方、三ちゃんのところへも持っていく。
スイセイは、ビーフシチューをそんなに喜ばないので。
夜ごはんは、ビーフシチュー(キタアカリ、にんじん、かぶ)、かぶの葉と小松菜の洋風煮びたし(オリーブオイル、にんにく)、サラダ(大根、きゅうり、パセリ、ディル)。
今夜は、同じシチューを、別々の場所で5人で食べた。
私は大満足のおいしさだったが、スイセイは特別ありがたみもなく、ふつうに食べていた。
夜になって、パタパタと音がして、雨。

●2008年11月26日(水)秋晴れ

7時に起きてしまった。
なんか、ハワイの夢をみた。
誰かが私のことをうとましく思っていて、その理由や原因について、夢の中で分析していた。
(おお、やっぱりそうだったのか!)と思ってパチッと眼が覚めてしまう。なんだかスッキリした。
せっかく早起きしたので、新聞をじっくり読みながら朝ごはん。
最近はずっとハワイで食べていたのと同じ、果物を刻んだ上にヨーグルトとシリアルをのっけて食べる。
今日の果物はバナナ、柿、紅玉。
柿とヨーグルトが意外に合っておいしいのも、ハワイで発見した。
洗濯物を干して、てくてく歩いて歯医者へ。
帰りに図書館に寄り、雑誌をいろいろ読んだり、借りようとしている本を、本棚の脇の椅子に腰掛けて読む。
うちで読んでもいいのだけど、知らない人たちに囲まれ、異空間で読んでいる感じが好きなので。
本は村上春樹の『世界の終わりとワンダーランド』。
帰ったら、今日もまた校正の続き。
スイセイの部屋を覗いたら、木の棒の先っぽでチャンネルをかえているところだった。
夜hごはんは、炒り銀杏、もずく酢、シャモレバーの醤油煮、湯豆腐、大根と厚揚げのこっくり煮(ゆうべの残り)、ぬか漬け(きゅうり、かぶ、にんじん、キャベツ)玄米。
おつまみを並べたような献立だけど、スイセイは喜んでいた。

●2008年11月25日(火)快晴

歯医者へ行く。
買い物をして帰ってきたら、階段のところでスイセイに出くわした。
銀行やら、郵便局(これは私がお願いした。ハワイでお世話になった通訳さんに本を送るので)やら、「ユザワヤ」やら、あちこちまわるそう。
私が梱包したハワイの荷物は、さらにビニールテープできっちりと、スイセイがやり直してくれたらしい。
帰ってからあちこち掃除し、『続、おかずとご飯の本』の原稿校正。
三時になったので、子宮ガンの検診へ。
帰りにパン屋さんと豆腐屋さんへ寄り、厚揚げと絹ごし豆腐を買う。
ゆうべテレビで下町の豆腐屋さんが写って、厚揚げがとてもおいしそうだったので。
大根と厚揚げと干し白菜を煮含めながら、校正の続きをやる。
なんか、ひさびさに料理家らしい日が戻ってきたような感じ。
夜ごはんは、大根と厚揚げと干し白菜のこっくり煮(干ししいたけ、片栗粉でとろみをつけてゆず皮のっけ、)、ブリのお刺身、金目鯛の開き、ほうれん草と春菊のおひたし、ぬか漬け(きゅうり、にんじん、茄 子、キャベツ)、玄米。
ブリの刺身がものすごくおいしかった。脂ののり方もほどよく、キメが細かいしっとりなめらかな舌ざわり。
この間のいくこちゃんと食べたブリカマといい、やっぱり今がジャストな旬なのだ。
風呂から上がっても10時まで校正の続き。10時からは、「爆笑問題」のテレビをスイセイといっしょに見るのを約束しているので。

●2008年11月24日(月)曇りのち雨

「オレは、ずっと分からんかったんじゃけどの、娘が嫁ぐ意味が分かったような気がするんよ。親の役が終るんじゃの」と、朝ごはんを食べながらスイセイが言った。
11時半に予約をしていたので、スイセイには悪いけど、そそくさと食べ終わって急いで歯医者に行った。
でも、閉っていた。くー、今日は祝日なのだ。明日が予約した日だったんだ。
せっかく出てきたので、自転車であちこち走って遠回りしてみる。
金曜日までみっちり働いていた世のお父さんたちは、おとといから三連休だったのだな。
そういえば、きのうの中央公園には、お父さんと子供たちが何組みかいた。
サッカーをやっていたり、キャッチボールしていたり。そうだったのか。
耳の中がツーンとして、痛くなるほど寒い。
別に用事があったわけではないけれど、なんとなくスーパーに寄って買い物。
子供連れの夫婦や、カゴを片手にメモ書きを持ったお父さんもいて、売り場はけっこう賑わっていた。
今夜はあちこちの家で、お父さんが腕をふるったりもするんだろうか。
私も帰ってから、きのうのとりスキの残りの鶏肉でクリームシチューを作る。
撮影で残ったいろんなじゃがいもがあるから、別に丸ごとゆっくりゆでて、最後に加える予定。
あとでリーダーの家に行くから、持っていってあげようと思う。
空き瓶を回収しに台所を覗きにきたスイセイは、「クリスマスみたいな料理じゃのう」と言った。
トイレに行く時に玄関を見たら、古新聞がいつもみたいにキュッときれいな十文字。ゴミ出しは、スイセイの係なので。
夜ごはんは、ハウスのクリームシチュー(鶏肉、にんじん、玉ねぎ、ブロッコリー、キタアカリ、レッドムーン、男爵、ブロッコリー)、ご飯。

●2008年11月23日(日)秋晴れ

きのうは、いくこちゃんと入れ代わりに、りうが彼氏を連れてきた。
正直で不器用で、思っていたよりも彼氏がずーっといい子だったので、スイセイはコマーシャルの父親みたいにウイスキーを飲んで酔っぱらって、隣に座って肩を抱いたりしてごきげんだった。
最近の発明品の数々を出してきて、説明したりして。
おとといこすっていたプラスチックのは、小さい掃除機だそう。洗濯機のホースと何かの機械をつないで、空気が同時に出たり入ったりする(?)サイクロン方式らしい。透明だから、吸い取ったゴミが中でクルクル回るのが見えるんだそう。
うちの父親も、スイセイを連れていった初めての夜、ウイスキーを飲みながらすぐに酔っぱらっちゃって、自分の趣味のペン習字を、いくつも奥から出してきて見せていた。
「男同士の話をしよう」なんて張り切って。
「まんにょうしゅうというのは…」なんて大声を出して、万葉集のお手本の分厚い本を順番にめくっていた。
りうは今の仕事をやめて結婚し、子供を産みたいけれど、映画は作りたいんだそう。そして彼氏は、りうのやりたいことのサポートをやりたいそうだ。
彼の実家は茨木の農家で、おばあちゃんもいる大家族。
彼のセブンスターとりうのマイルドキャスターの箱を、縦と横に並べて、「ここが母屋で、ばあやが今はひとりで住んでいるところ。こっちが両親と弟と妹が住んでいるところ。ばあやのところを改築して、僕らはそこに一緒に住んで、ごはんは家族がみんな集まって、母屋で食べるようにしようと思ってるんです」。
4人が頭を突き合わせて、「畑はどこにあるの?、山はどっち?」なんて言いながら、茨木の冬の空気や、軒先きに吊るしてある干し柿や、近くにあるらしい川の景色を思い描きながら、ふたつの煙草の箱を指さしていた。
彼氏の声が、すごくいい。
来たばっかりの緊張していた時のも、気を許し始めて、ちょっとだけたくさん話すようになってからの声も。
娘のだんなの声を聞くのって、なかなかいいもんだなあなんて思いながら、私もウイスキーをちびちび飲んだ。
安心して、何度も何度も乾杯して、涙がにじんだ。
結婚というのは、思ってもいなかった人たちと家族になって、人数が増えることでもあるんだなあ、と思って。
でも、ゆうべスイセイは、ふたりが帰ってから、机にふさって 「え〜〜〜ん」と声を出して泣いた。
何かを根こそぎもっていかれたような気持ちだったそうだ。
父親というのは、みんなそうなんだろうか。
うちの父親も、スイセイが挨拶にいった夜、ひとりで泣いただろうか。
布団を入れる時、ベランダの下のどんぐりの木が、ずいぶん黄色っぽくなっていて驚いた。
ハワイに行く前には、あんなに青々としていたのに。
私はずっと見ていなかったんだろうか。そうか、世の中はもうすっかり秋なんだな。というか、冬なのだ。
太陽の光もすっかり黄色ぼったくなっている。そういえば、帰ってきてからまだいちどもハル(大家さんの犬)を見ていない。
4時前に、スイセイに誘われて散歩に出る。
いつものイチョウ並木が、圧倒的に黄色くなって、小途はふかふかのじゅうたんになっていた。
くさい匂いもプーンとするけど、今がいちばんきれいな時なのだ。
夜ごはんは、とりスキ(鶏肉、シャモ、舞茸、しいたけ、しらたき、長ねぎ、焼き豆腐、白菜、春菊、卵)、シャモのレバーの塩炒め。

●2008年11月22日(土)晴れ

いくこちゃんは泊まった。
ゆうべは、いくこちゃんに会ったとたんに海の底にいるような感じになって、ずっとべたべたしゃべっていた。
今朝もまた、それぞれお風呂に入って、ふたりで顔をつき合わせて朝ごはんを食べながらも、また海の底になった。
い「とり肌が立つ時ってさあ、(ことばが)体に入ってきた時だよね」 私「んはははははは」 いくこちゃんは、月曜日から奈々ちゃんとメキシコに行くんだそうだ。
今年は自分の中をいっぱい旅したので、知らない場所で、どこまでも笑顔の人たちが暮らしているところに行って、からっぽになってくるね、って言っていた。

●2008年11月21日(金)快晴

朝からスイセイの部屋で「ギーゴ、ギーゴ」と音がする。覗いてみたら、プラスチックのタッパーみたいなのに丸い穴が開けてあって、そこにサンドペーパーを巻いた棒のようなものをつっこんでこすっていた。 「ギーゴギーゴギーゴ」いったい、何を作っているんだろう。
12時に集合して、「リビングデザイン」の撮影。ケイタリングで忙しく立ち働く三ちゃんのアトリエの片すみを貸していただく。
木皿さんとのこの連載も、今日の撮影でおしまい。スイセイは、いつも奈々ちゃん(カメラマン。いくこちゃんの妹)のアシスタントみたいなことをしてくれている。机を移動したり、三脚を用意したり、押さえたり。それも、今日でおしまいだ。
映画の撮影も終わってしまったし、1年かけてやっていた『続、おかずとご飯の本』の撮影も、おとついで終わってしまった。
いろいろなことが、ひとつ、またひとつと終わってゆくのは淋しくもあるけれど、キリッとした冬の寒さのような、すがすがしい感じでもある。
終わらないと、次の新しいことも始まんないだから、と思う。
奈々ちゃんが帰りぎわ、玄関のところで「また、いっしょに何かやらせてください」とつぶやくように言っていたのが、すごく嬉しかった。そんなこと、こっちがお願いして言いたいことだ。カメラを覗いたらしつっこくて、選ぶ時も、ものすごく迷ってじっくり選んで、よけいなことはお喋りしない奈々ちゃんが、自分から言ってくれた。
夕方、いくこちゃんから電話があって、急に遊びにくることになった。
ハワイ島にいる時から、ずっとずっと会いたかった。コンドミニアムで、「銀河」を高崎さん(「ホノカアボーイ」の脚本家)が教えてくれて、何度も何度も聞いていたから。
今夜の「バー高山」のメニューは、塩もみにんじんの酢油がけ、いんげんの白和え、れんこんとごぼうのきんぴら(薄味にして、柚子皮を刻んで混ぜた)、きのこ(舞茸、しいたけ、マッシュルーム)のバルサミコ酢炒め、ブリカマの塩焼き、干し白菜と豚バラのくたくた煮、土鍋のご飯(下田さんにいただいた新米で)。

●2008年11月15日(土)

夜ごはんの時、「もしかしたら、みいはつかれとるんじゃないかの?」 とスイセイに言われた。
そうか。
私はくたびれていたのか。
映画のパンフレット用に文章を書いている。
たのまれてもいないのに、自分で勝手に書いている。
それが、すごく楽しい。

●2008年11月9日(日)

夕方、スイセイと散歩に出て、いつもの農家で里いもと大根葉を買った。
地肌がまっ白な里いも。
そうか、今は里いもの季節なのか…
歩いているうちに、大根葉といっしょに煮含めようかな、なんて考えていた。

ハワイがあんまりすごすぎて、私はもう戻らないかもしれないと思っていた。
戻りたくないとも思っていた。
帰ってから3日め、でもこうやって、だんだん着地してゆくんだ。

●2008年10月21日(木)

こうやって、みんなと長屋のように仲良くなって。
撮影が終わってしまうのが、本当に胸苦しい。

今日、陽が沈んでからの、空がまだらに映えるとき、庭に椅子を出して、ビールを飲んでいたら、中央公園の空のことを少し思い出しました。

●2008年10月17日(金)

さいしょの頃に焦ってやった腕のやけども、アロエで治してます。
アメリカの男たちはジェントルで、跡が残らないように、庭からアロエをとってきて、毎朝包帯を巻いてくれてたんだよ。
ぷっ。
ちょっと笑えます。

●2008年10月12日(日)

きのうは、料理のシーンがなかったので、一日中ゆっくり仕込みをしました。
三ちゃんは、豚の顔の大きいクッキーを焼いたり、チョコレートケーキを焼いたり。
のりまき巻いたり。

わたしは、何をしていたんだろう。
これからの計画を立てたり、のりまきのご飯を炊いて、干ししいたけとかんぴょうを煮たり。
現場をのぞきに行って、ポキバーガーを差し入れしたり。
朝7時半に出かけて、夕方6時には終わって、片付けて帰ってきた。
こんな日が毎日続くのかなと、日本では想像していたけれど。
いざ料理の撮影が始まると、怒濤のような日々にかわります。

●2008年10月4日(土)

どう?
こっちは、エブリシンング オールライト。
だめだったことが、思ってもないような、さらなるいいことになったり して。
ちょっと歩けば、目の前の下のほうに、忘れたように海がたゆやゆ。

●2008年9月7日(日)

帽子をかぶって図書館に行った。
なんだか、夏休みみたいな日。
『チクタク』のフランス日記のところの切り貼りをやる。夏休みの宿題のよう。
スイセイは、ジープの幌の窓を縫っていたのが完成した。

●2008年8月30日

「クラムボン」野音ライブ。
去年はまるで水の中にいるようだって思ったけど、今年はほんとに水の中だった。
帽子かぶって合羽着て、知らない人たちもみんな揺れていて、かわいかった。
大雨で顔が濡れているのかと思ったら、「ララバイサラバイ」で気がついたらダラダラ泣いていた。

●2008年8月23日(土)

「歩いても 歩いても」をみた。
ものすごく良かった。
家族や毎日のごはんの中には、残酷さも理不尽さも、狂気もしっかり混じっていることを。
料理なんて、ぜんぜん偉いもんじゃない。

●2008年8月16日(土)

ずっと麦茶でやりすごしてきたけど、今夜はひさびさにみそ汁を作った。
具は大根と油揚げ。
スイセイはご飯にぶっかけて食べていた。 

●2008年8月9日(土)

初ドライブで小金井公園へ。
なんかジープって、自転車みたい。
風を感じながら走るところとか、気楽なところとか。        

●2008年8月3日(日)

陽が傾いたころ散歩に行くから、最近『まる子』を見れてない。
明日からまた、本の撮影が始まる。がんばるべ。

●2008年7月23日(水)

梅雨も明けたことだし、やっとひと段落ついたので、梅干しの土用干し。
『続・おかずとご飯の本』のレシピ直しなどやる。

●2008年7月20日(土)

ハワイ島は、すんばらしかった。
現地のコーディネーターさんも、脚本の高崎さんも、大好きになった。
ドキドキする。
それにしても朝は6時半起き、10時には眠くてたまらない。
これが有名な時差ボケか?          

●2008年7月13日(日)

あさってから、ハワイ島に行ってきます。
映画の仕事です。

●2008年7月4日(金)   

きのう梅干しを漬けた。
きょうは、スイセイが網戸を直してくれている。
そろそろ、今年もまた永遠の夏がやってきます。   

●2008年6月25日(水)

『ケモノと魔法』オーチャードホール。
郁子ちゃん、すごかった。
この世のもやもやを一心に吸い込みながら、裸足で飛び跳ね歌いピアノを奏で、緑や碧や朱色や金色のみずみずしい光に入れかえる。
ほんとうに、魔法を見ているみたいだった。  「いっこちゃんて、皆を代表して火山の穴の中に飛び込んで、火の石を拾いにいくような娘じゃのう」

●2008年6月17日

うちにジープがやってきた!

●2008年6月15日(日)

スイセイは明日、栃木県に中古ジープを見に行くらしい。
この間は、徳島まで見に行った。
さて、どうなることやら。

●2008年6月7日(土)

梅雨の晴れ間の大洗濯。
緑のすき間から、ハルのふんばった後ろ足が見える。

●2008年5月28日(水)

明日から、また中国へ行ってくるよーん。

●2008年5月24日(土)

「こーのテーブルには、宇宙があるねー」と、川原さんは来るなり言った。

●2008年5月16日(金)

潮汁の浅蜊が、ものすごくおいしかった。
身が貝のふちぎりぎりまでふくらんで、ねっとりしていた。
このねっとり、もしかしたら浅蜊の卵なんだろうか。
あれ?これって前にも書いたっけか。

●2008年5月10日(土)

あんまり寒いので、おでんを作った。
そしたらスイセイが、「みいの気持ちが今日はおでんじゃったんじやの」 と言った。

●2008年5月3日(土)

雨もすっかりやんで、風呂上がりの夏の夕方。
今年もまた、桐の花が咲き始めた。

●2008年4月27日(日)

新しいイスが来てから、パソコン仕事をするたびに嬉しくなる。
窓から見えるイチョウの若緑は、すっかり成長して中学生ぐらい。
今日は、サワサワといい風が吹き込んで、鳥もピチピチュパチュパよく鳴いている。
日曜日の5時半から、『トム・ソーヤの冒険』が始まった。
『まる子』『サザエさん』の前に、毎週見ています。

●2008年4月16日(水)

明日が楽しみで、ワクワクして眠れない。
遠足の前の夜みたいに。
『続・おかずとご飯の本』春の部の撮影が、昨日から始まりました。

●2008年4月10日(木)

雨ばっかり。
昨日からまた、「チクタク」の打ち込みを始めました。
寒いので電気ストーブをつけながら。
束見本も送られてきた。
3年越しの想いが、じわじわと目に見え、触れられる物になってきていることが、なんだか夢のよう。

●2008年4月6日(日)

イチョウの木にチョロチョロと若葉が生え出した。
黄緑に、ほんのり抹茶が混じった色。
『日々ごはん10』の校正が終わりました。

●2008年3月25日(火)

浅蜊の潮汁がものすごくおいしかった。
スイセイはひと粒食べて、すぐにその違いが分かったそうで、「ちょっとケタが違うんよ。口の中で花が咲く感じ」と言っていた。
つい1週間前にも潮汁を作ったけど、その時とは歴然の違いでした。

●2008年3月21日(土)

下の公園がめずらしく工事中で、穴を掘ったままになっている。
立ち入り禁止の目印に、見慣れないオレンジ色の天幕がはりめぐらしてあった。
祝日をはさんで2、3日そんな風だったが、今朝見たら、おじさんが2人入って何か作業をしている。
午後になって雲行きが怪しくなり、洗濯物をとりこみにベランダに出ると、公園のうさぎ(遊具)が、漂白をしたように真っ白なうさぎに変わっていた。

●2008年3月15日(土)

日記を書かなくなってから私は、今日が何日で何曜日なのか、新聞を見ないと分からなくなった。
これから暖かくなるのか、それとも冬に向っているのか、フッと分からなくなる時もある。
でも今日は、沈丁花の匂いが風にのって昇ってくるので、春だなと分かる。

●2008年3月5日(水)

せっかくスナップえんどうを茹でたのに、「口の中でクリクリゆうけえ」と、スイセイはひとつしか食べなかった。



日々ごはんへ めにうへ